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銀魂 第518訓:げんこつ '14.11.17. [銀魂]

 はい、どーも出勤前にジャンプをお買い上げしバスの中で号泣してたイタイおばさんです。ヅラアァァどんだけ重たい設定背負い込んでるんだよオォォォ。

 物語はまだまだ過去編でございます。
「(略)
 俺に本当に勝ちてェなら
 負け分取り戻してェなら
 明日も来い
 次勝つのも俺だけどな」

 銀さん今一つ松下村塾の輪に入りきれない高杉に対し、明日も来いとお誘いをかけてます。
 銀さんは高杉を認めたというか、多分銀さん自身も不敗神話伝説を作ってたくらいだし対等に渡り合える、まっすぐに向かってきてくれるライバルっつーか友達に出会えたのかなーと。それが嬉しかったから明日も来いということなのかな・・・。

 現代、血を流し倒れる銀さん
「残念だったな銀時。二百四十七勝二百四十六敗
俺の、勝ちだ」

 この台詞見て、高杉細かっ!!とか今までの対戦ずっと数えてたの?とか、ひょっとして初登場の殴られたやつとか、回想に出て来た花魁とのやりとりとか、ダッシュしてたやつとかもカウントされてるの?とか色々思ってしまいましたわ。
 そしてこの細かいこだわりが高杉の幼児性というか中二を表してるのかなとも思えちゃいましたです、ハイ。

 倒れて行く高杉。・・・そして回想。
 松下村塾に行ったことで木に吊るされてしまってる高杉。次村塾に行ったら勘当だそうな。
 現代感覚だと子供を木に吊るすというお仕置き行為は虐待なんですけども、昔の厳しい家庭だったと考えたら割と普通に行われてたことなんですよね・・・・。
 高杉のお父さんの行動は確かに厳しすぎるけど、息子を思ってのことと思えばなんとなく判らないこともないんですよね・・・。

桂「(略)
 松下村塾。近隣の子供を集め、幕政批判国家転覆怪しげな教えを説いていると噂になっている」
松陽「それぞれがそれぞれの武士道を掲げそれぞえの侍になる事はできる」

 高杉のその通りと言ってるように噂と松陽先生の教えは解釈の違いでどうとでもなるということなんでしょうかね。
 銀魂の武士道は本来の武士道と違いますしね。そして多分・・・ですけども松陽先生が処刑された直接の罪状はこの武士道なんだろうなと思ったりもします。
 そして実際に死を受け入れ処刑された理由は別にあると思ったりもしますけどね。
 なんとなくですけども、先代夜右衛門みたいな感じで過去の罪で処刑されたけど、実際の理由は跡目を継ぎたかった、死を受け入れた理由は父親のある種の抵抗だったみたいな・・・。

「俺は今迄侍とはあらゆるものに縛られた窮屈な存在だと思ってきたが・・・
もしなれるのであれば、俺も・・・
あんな自由な侍になりたいものだ」

 これ一見高杉の台詞かなと思ったのですけども、口調が固いのと前回の高杉の目標が強い侍、後ほど出てくる破りたいのは松陽先生からして、高杉の目標は松陽先生みたいな“強い侍”になることなんですよね。
 ”自由な侍”というのとまた違うので、多分この台詞は桂のものかなーと。
 つまり桂は天涯孤独、特待生で神童。神童だから一人で生きてこれたんだと思います。ただ講武館は居心地の良い場所ではなかったろうし、ずっと浮いた存在だったろうなと。そういう意味では高杉と似たような存在だったんだろうなと。
 ただ桂は死んだお婆の為そして生きて行くために講武館で頑張るしかなかったのだろうなと。それが窮屈な存在というのに繋がるのかな~と。
 また桂目線だと堀田様の御子息も上士だの下士だのとつまらない身分制度に縛られてて可哀想な方と思ってたのかもしれません。

 今までなんとなくですが、銀さんや高杉は松陽先生に憧れや父性を感じてたのに対し、桂は松陽先生そのものになりたかったのかなと漠然と思ってたのですけども(先生“に”よろしくなと先生“で”よろしくなの違いとかね)自由な侍とかからしてあながち間違いじゃないのかも・・・。

「噂通りだ。近頃塾で顔を見かけんと思っていたら
こんな怪しげな寺子屋にご執心とは、高杉いよいよお前も講武館破門だな
(略)
身分をあきまえず我等武士を愚弄するからこうなる
お前も奴もここにもう居場所はない
高杉お前はもう侍になれんよ」

 堀田様の御子息、絵に描いたようなクズ野郎ですわね。エエきっちり己のキャラを全うしてる小者っぷりです。
 ここで気になるのは高杉はあれだけ父親にお仕置きされたというのに、講武館をサボって村塾に通いまくってるということ。
 そして国家転覆云々の噂を流したのは堀田様の御子息で松陽先生にやられた恨みを晴らすためにこんなバカげたことをしでかしたということ。
 後何気に侍と武士は違うということ。そして侍になれんよから考えると、堀田様のいう侍は主君に仕えるエリート侍のことなんだと思います。
 多分堀田様の侍は今でいう国家公務員みたいな感じなんでしょうかね。

「こんな夜更けに遊び歩いていいのか。今度こそ勘当されるぞ」
「心配いらねェよ。どうせ明日には勘当される身だ」

 はい、ここで気になるポイントは「今度こそ」「どうせ明日には」というフレーズでございますわね。つまり高杉の父親は「次やったら勘当だ!」というのが日常茶飯事に使われてたということですわね。
 多分虐待に近いお仕置きはしてても愛のムチであり決して見捨ててはいないということですわね。
 それが高杉本人には伝わってなかったわけで(当然だけど)・・・。
 つまり高杉は勝手に勘当されると思い込んで、家出しちゃってるということになりますわね。・・・これ父親から見たら松陽先生人さらい状態ですわよね・・・。
 多分父親からしたら松陽先生のせいで高杉がグレちゃったと思われても仕方ない状態ですわよね。
 うーん・・・・今回の長編を見る限り高杉も神威も父親と向き合ってなくてなんか色々拗らせちゃった感じでございますわね。
 まあどちらも父親が父親としての責務を果たしてないのが原因なんですけどね。

「心配いらん。丁度くだらんゆとり教育にはうんざりしていた所だ。
夜になる前に逃げるよう伝えておいた。借りは返さんとな」

 ここでの桂の夜遊び発言は初めて自分から飛びだした一歩なんだろうなと。まあ元々高杉が気になって探したり村塾に潜入したりおにぎり握ってあげたりしてたけど、あくまで特待生という籠の中からは飛び出さずに気にかけてた程度だったわけで、今回は松陽先生の為に特待生の身分を放り投げて相手の事お構いなしに土足でグングンと踏み込んでいくヅラの片鱗が見えてきたのかな・・・と。
 ヅラ、「借りは返さんとな」とか言ってますけども、この借りは銀さんと高杉桂が初めて会ったとき助けてもらったやつのことなんでしょうけども・・・。
 ぶっちゃけ銀さんから見たらどこの誰かも判らないいきなりおにぎり握ってた電波がいきなり村塾に押しかけてきて逃げろと言ってるわけですよね。・・・考えたら凄い電波ですよね。

 後、桂と高杉の「・・・・」でございますけども、多分この「・・・・」はそれぞれ意味が違うんでしょうね。
 高杉の「・・・・」用意周到だなとか、同じこと考えてたとかそんな感じの「・・・」ですわね。
 桂の「・・・」はそのときの桂の顔が目を瞑ってて腕組み状態の今の桂がよくやるシリアスモードのやつですわよね。多分「やれやれ」とか「覚悟の上か」とかそんなところでしょうかね。
 しかしヅラ、自分から神童とか言っちゃってるよ。・・・まあ今もヅラ逃げの小太郎とか狂乱の貴公子とかリーダーに拘ってたりしてますから言われて悪い気分にはなってないのでしょうね。

 そして村塾の為、松陽先生の為に役人の足止めをしようと覚悟する2人。そこに銀さん登場。
「国家転覆を狙う反乱分子を育成する悪の巣、松下村塾の悪ガキ3人の間違いだろ」
 ここカッケーすね。銀さんが高杉桂を村塾の生徒、仲間と認めた、言い切ったということなんでしょうかね。

「そりゃ松陽の話だろ。なんで俺まで逃げなきゃならねェ
それに学校のサボり方から夜遊びまで覚えたんだ
もうてめェら立派なウチの門下だ別れの挨拶位くるさ」

 この上から目線な台詞凄い気になりますわね。松陽先生を松陽呼びなんですよね。今は先生と呼んでるけど、当時は対等な関係だったのか・・・はたまた銀さんと張り合える人がいなかったから思わず調子こいてただけなのか・・・・。

「どうせ俺と松陽は流れ者だ、居場所なんざどうにでもなる。だがお前らは違う、これ以上関わったら戻れなくなるぞ。
士籍を失いてェのか」
「・・・・。戻る場所なんぞあったら、ハナからこんな所に来ねェ」
「お婆が死んでから既に天涯孤独の身。元よりこの身を案ずる者などいない」

 この台詞のときに足元を描いてて、一歩踏み出してるんですよね。
 ちょっとだけ気になるのは高杉の「・・・」でしょうかね。戻る場所=実家を一瞬だけ考えたのかもしれませんね。
 後、桂・・・・天涯孤独とかこの身を案ずる者などいないとか言うなよー。この年齢でどんだけ背負い込んでるんだよおォォォォ!!

「何より士籍などという肩書が必要なものには、もうなる気はしない」
「もしそんなもんがあんなら誰に与えられるでもねェ」
「この目で見つけ」
「この手で掴む」
月を背景に横並びの3人。松陽先生の為に動き出した3人。つまりはじまりは皆同じだったの始まりの瞬間でございますわね。

「松下村塾吉田松陽が弟子坂田銀時」
「同じく桂小太郎」
「同じく高杉晋助」
「参る!!」

 3人横並びから役人に名乗り、立ち向かうまでの一連の行動が滅茶苦茶カッケーんです。
 個人的にこの流れは現在の3人で幕府や天導衆相手にかましてくれそうですね。・・っつーか見たいです。
 後3人並んだとき、それぞれのポーズは今の3人を思い浮かばせる感じで銀さんや高杉のシルエットはやっぱり今に通じるものがあります。でもヅラだけポニテと羽織袴だから全然違うんですよね。
 うん・・・絶対何かしら意味があるのでしょうかね。

 役人に襲い掛かる3人、身構える役人。そこへ制止を促す松陽先生
「どうか私に抜かせないでください」
 考えたら凄い台詞ですよね。俺を怒らせるな、本気を出させるなという意味ですよね。
 そして剣を抜かずに役人の剣を全部割ってしまってます。
「剣を私の教え子達に向けるのならば
私は本当に国家位転覆しても構いませんよ」

 ここの松陽先生凄い冷たくて怖いです。そしてこの松陽先生本当に転覆くらい朝飯前だと言わんばかりに実行しそうな雰囲気ございますです。
 本当、松陽先生の正体は元奈落だとか先代朧だったとか言われても驚かないですわ。

「俺が破りてェのは道場じゃねェ、アンタだよ松陽先生」
「先生我等にとっては、先生がいる所なら野原であろうと畑であろうと学舎です」

 この台詞で読み取れるのは高杉の武士道は松陽先生よりも強い武士になることなんでしょうね。それが精神的な強さなのか肉体的な強さなのかは判らないですけども。
 そして桂は松陽先生の教えを受けにきた、桂の武士道が松陽先生みたいな侍になることなんでしょうね。

「・・・やれやれ銀時。こりゃまた君以上に生意気そうな生徒を連れてきたものですね」
 松陽先生のお言葉から察するに銀さんは松陽先生が与えた松下村塾という空間が好きだったんでしょうね。
 今でいう万事屋的な空間が当時の松下村塾だったわけで、そこに銀さんが気に入った高杉桂を連れてきたみたいな。

「そうですかでは早速路傍で授業を一つ
ハンパ者が夜遊びなんて100年早い」
と松陽先生、3人をげんこつで地面にめり込ませてます・・・。流石ッス。このげんこつの行為が松陽先生が高杉桂を村塾の生徒として迎え入れたというあらわれでもあるんでしょうね。

 現代。起き上がる高杉。包帯が取れた見えない目で見てるのは松陽先生の幻。
「・・・・先生
また俺に・・・・ゲンコツでもくれにきたか
ハンパやってんなって、俺を止めにでもきたのか」
 先生の幻は微笑んでます。腕組んで高杉を見下ろしてる先生はおもいっきりヅラ・・・ですよね。
  そしてゲンコツでございますが、銀魂でゲンコツで思い出されるのがエヅラ子回のとっつあんのゲンコツですわね。江戸のクソ親父のゲンコツ。いいことしたら褒めてやって間違ってたら思いっきり叱る、拳が江戸の糞親父たる所以・・みたいなやつです。
 松陽先生は3人にとっての父親代わりの存在なんですよね。だからゲンコツ=父親の拳になるのかな・・と。

「もういねェよ。先生なんてどこにもいねェ。
俺達を止められる奴はもう俺達しかいねェんだよ。
気にくわねェなら、曲げらんねェなら
てめェのゲンコツで止めるしかねェんんだァァァ」

 銀さんのお説教タイム突入でございます。
 高杉のハンパは今までの破壊活動のことかなとか思ったけど、銀さんの「俺達を止められる奴」の俺達からして今回の二人の殺し合いの喧嘩のことかなと思わないこともないです。
 銀さんも止められない状態だと自覚してて気にくわないし、曲げられない状態なんだと思います。
 そして銀さんのゲンコツを見てる目は見開いた目でございます。ここでやっと高杉は現実を見てるのかな・・と。
 とりあえず言える事は、早く桂出てこいと。そしてこの2人を止めろと。

 まだまだ書きたいこといっぱいあるけど、今回はここまで。
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