SSブログ

銀魂 第519訓:仇'14.11.22. [銀魂]

 ジャンプは時々土曜日に出るから気をつけろ!な土曜日でございます。・・・長かった・・・色々悶絶してたので、本当に大変でございました。・・・しかし本編はもっと色々大変なことになってるので、12月おばさん生きて行けるのかな・・・という状態でございます。

「俺達を止められるのは、もう俺達しかいねェんだよ。
気にくわねェなら
曲げらんねェなら
てめェのゲンコツで止めるしかねェんだァ!!」
とゲンコツで高杉を殴り飛ばします。吹っ飛ぶ高杉。
「・・・高杉、いつまでその潰れた左目で
瞼の裏を見てやがる」

 ここのコマでは高杉目線で左に松陽先生(過去)、右に銀さん(現実)ということなんでしょうね。

「その残った右目ひんむいてよく見やがれ
てめェがゲンコツ振るわなきゃいけねェ奴ぁ、今ここにいんだろ!!」

 これって、後で判ることだけど銀さんもずっと罪の意識に囚われてたんだろうし、死にたかったのかな・・・と。
 まあ死神編があって、朝右衛門ちゃんに出会い、かぶき町に流れ着いて色んな出会いがあって鬼(白夜叉)から人(万事屋)へ変わることが出来たからこそ、今回逃げずに高杉と向き合うことが出来たのかなーと。
 それがこの殺し合いまがいの殴り合いなんだろうけども・・・。

「俺は・・俺の閉じたこの左目は
あの頃映した、憧憬も、絆も、志も
そして、憎しみも」

 はい、ここの過去シーンでございます。気になるのはそこに描かれてるシーンでございますわね。
 絆も・・のところの3人に注目でございます。
 傷だらけでボロボロの銀さんと高杉はじとっとお互いを見てる中、ヅラだけは涙目で俯いてますわね。
 多分銀さんと高杉が喧嘩してて、それを止めに入ったヅラも巻き添えくらって先生からゲンコツを喰らったんでしょうね。つまり連帯責任で3人いつも一緒ということですよね。だから絆なのかなと。

 志ものところは、その前のコマが映画で印象的に使われてた夕陽での追っかけっこのやつですよね。先生の背中を教え子達が追っかけてるやつ。
 そしてこのコマの3人は同じ方向を向いてるんですよね。多分先生を見てるのでしょうけども・・・まあここはこの頃の3人は同じ方向を向いてると広く解釈したほうがいいでしょうね。
 個人的にはここでのヅラの服が現在の着物に羽織というスタイルになってること、表情もどやって感じの現在のヅラぽい感じになってることが印象的でございます。
 なんとなくですけども、ヅラは講武館時代は特待生として自分を押し殺してたんでしょうね。お婆をなくしてからは子供じゃいられなくなってたろうし、それが松陽先生と出会い村塾に入ることによって本来の電波な自分を出すことが出来た。素直に感情を出す事(泣いたりすること)が出来るようになったということでしょうかね。

 そして憎しみも・・のところ、松陽先生が連行されるシーンが描いてありますわね。高杉に左目の情景なわけだし、連行されたところに高杉もいたということなんでしょうか・・・。
 首を囲んでるシーン、今回は違う角度でございますわね。
 うなだれてる高杉、背を向ける銀さん。多分桂は銀さんを見てるのかな・・・・。
 多分だけど、桂は失った先生よりも斬ってしまった銀さんの心配を心配してたんじゃないでしょうかね。

「(略)
俺達の仇はここにいるぞ
目をそらすな、拳を握れ
先生の、仇を討て
俺達は、自分に刃を突き立てる事はできねェが
自らを斬るよりも安くねェ奴がいる
自らを呪うよりも安くねェ奴がいる
俺にはお前が、お前には俺がいる」

 時代劇風でカッケーシーンでございますわね。きっとアニメだと栄えますわね。
 多分銀さんも高杉も自分のせいで先生は死んだとずっと罪の意識に悩み続けてるんですよね。
 死にたくても先生に護って貰った命だからお互い自殺することが出来ない。
 ある意味呪いに近い状態なんですよね。
 
 つまり銀さんは高杉にとっては先生を斬った自分が仇なんだし、俺を斬れということでしょうね。
 高杉もずっと銀さんを恨み続けてるけど、それ以上に自分を恨み続けてるんでしょうね。だからその銀さんを憎み切れないというのがハンパだということになるのかな・・・。

 多分完結編の「業を背負うのはお前だけじゃなかろう、銀時」という桂の台詞を考えると桂自身もずっと罪の意識に苛まれ続けてると思います。
 死んでしまった人はもう戻ってこない、だから死んでしまった人の為に今出来ることをやろうというのが桂なんだと思います。この辺は初登場回でヅラは言ってましたしね。
 でも完結編の現状ディストラクションのここに戻ってきてしまうんだなというのを思うと、でも過去に戻ってやり直せる、助けられるチャンスがあるのなら、迷わずそこへ戻るし助けるぞということなんでしょうね。

 攘夷戦争末期、攘夷志士の死体の山崖の上から天導衆が見下ろしてます。
「哀れなものだ。国を憂う心を持った若者達が
このような運命を辿ろうとは
これがお前のやりたかった事か
松陽
お前の教え子達は、お前の教え通り、犬死していったぞ」

 天導衆の松陽先生に話しかけるお言葉でございますけども、何気に意味深でございますわね。
 松陽先生の教えは多分銀魂世界の武士道であり、攘夷なんだろうなとは思ってます。その教えが思わぬ結果を生んだ、もしくは思わぬ方向に暴走ししてしまったみたいな感じでしょうか。
 後、天導衆は松陽先生のことを「松陽」と名前で呼んでるんですよね。普通他人なら名字だったりフルネームで呼ぶと思うんですよね。
 松陽先生=奈落かなと思ったりもしたけど、奈落って朧だったり骸だったり一文字ですよね。でも松陽先生は2文字。
 なんとなく松陽先生は天導衆に近い関係者で、天導衆の一員だった人と妄想してみます。

「お前の弟子達が
お前と共に犬死していく道を選ぶか
それとも、その手で
師を殺めてでも生き残る道を選ぶか
教育者たるお前にふさわしい処刑方法だろう
師か仲間か、どちらでも好きな方を選べ」

 ボロボロになり囚われてる先生。そして縛られて押さえつけられてる桂と高杉。そして処刑人としての銀さん・・・。
 台詞からして、先生が死ぬのは決定事項。先生と一緒に死ぬか、先生を殺してでも生き残る道を選ぶかということですわね。
 先生をすことが出来なければ死ぬことになるけど弟子達は人間としての尊厳を保つことが出来る。
 先生を殺してしまえば、生き残ることが出来るけど、罪の意識に苛まれ死より辛い生き地獄が待ってるということですわね。天導衆エグ・・・・。

 現在、壮絶な殴り合い。格好良い・・・というより、もうやめて・・・って感じです。
 多分本当なら、首を囲ってる時にぶつかり合うべきだったのがお互いがお互い、逃げ続けてた結果今になってようやく向き合うことが出来た、その結果がこれです。
 多分気の済むまでぶつかり合えばいいのでしょうけども、気の済むまではおそらくどちらかが死ぬまでだろうし、決着はつかないでしょうね。・・・誰かが止めないと駄目だと思います。
 攘夷過去回想を見る限り、ヤクルト回、ボンボンコロコロとかを見る限り、喧嘩を止めてたのは桂でございましたし、今回も同じ痛みを判ってる桂が止めるのが一番なんでしょうね。
 ・・・・だからいい加減スタンバってないで出てこいよ。3人で仲良くおにぎり握ればいいじゃない。

「ーー銀時、あとのことは頼みましたよ
仲間を、みんなを護ってあげてくださいね」

「ーー銀時、もし俺がおっ死んだら、先生のことを頼む」
「じゃあ俺もろくでなしに頼む
死ぬな」

 過去のお言葉が出てきて、銀さんは先生の首を斬りに向かいます。
 銀さんは先生との約束を護り、仲間(桂高杉)を護る為に先生を斬りました。
 多分高杉は先生を護りたくて、自らを斬って欲しかったのでしょうけども。
 一応高杉と銀さんの背中合わせの約束は銀さんは先生を護るのは自分じゃない高杉だということで成立してませんよね。

「ありがとう」
 先生は銀さんに向かって悟りきった表情を向けます。それに対し銀さんはなんか物凄く哀しい顔をしてます。
 多分先生は死を受け入れてたんでしょうね。そして弟子たちが生き残る道を選んでくれたのが嬉しかったのかな・・・。
 先生の命がここで終わったとしても先生の意思を受け継ぐ弟子達が残れば、先生は生き続けることが出来るわけですしね・・・・。
 でも銀さん達にとってはそれは呪いに近い生き地獄でもあるんですけどね・・・・。

 そして閉じた左目で先生の首が刎ね、右目では銀さんが高杉を斬る描写がされ次号でございます。
 多分左目=過去、右目が現実という描写だとは思うんですけども、その前ページの銀時ィィィ!!は逆じゃね?とか思ったのはナイショ。

 高杉と銀さんの対決は木刀と真剣だし、高杉が斬られるということはないと思いますし、ここで銀さんが高杉を斬ればまた銀さんに業を背負わなければいけないことになります。
 今回の過去編は高杉が何故狂ったのか、闇堕ちしたのかという掘り下げだと思いますし、いい加減この長編を終わらせないといけないし、合併号地獄までこの重苦しい空気やバトルが続くのもどうかと思うので・・・ほらほら早くヅラ出てきてこの重苦しい空気を変えてくれよ!と思ったりもします。

銀魂 第518訓:げんこつ '14.11.17. [銀魂]

 はい、どーも出勤前にジャンプをお買い上げしバスの中で号泣してたイタイおばさんです。ヅラアァァどんだけ重たい設定背負い込んでるんだよオォォォ。

 物語はまだまだ過去編でございます。
「(略)
 俺に本当に勝ちてェなら
 負け分取り戻してェなら
 明日も来い
 次勝つのも俺だけどな」

 銀さん今一つ松下村塾の輪に入りきれない高杉に対し、明日も来いとお誘いをかけてます。
 銀さんは高杉を認めたというか、多分銀さん自身も不敗神話伝説を作ってたくらいだし対等に渡り合える、まっすぐに向かってきてくれるライバルっつーか友達に出会えたのかなーと。それが嬉しかったから明日も来いということなのかな・・・。

 現代、血を流し倒れる銀さん
「残念だったな銀時。二百四十七勝二百四十六敗
俺の、勝ちだ」

 この台詞見て、高杉細かっ!!とか今までの対戦ずっと数えてたの?とか、ひょっとして初登場の殴られたやつとか、回想に出て来た花魁とのやりとりとか、ダッシュしてたやつとかもカウントされてるの?とか色々思ってしまいましたわ。
 そしてこの細かいこだわりが高杉の幼児性というか中二を表してるのかなとも思えちゃいましたです、ハイ。

 倒れて行く高杉。・・・そして回想。
 松下村塾に行ったことで木に吊るされてしまってる高杉。次村塾に行ったら勘当だそうな。
 現代感覚だと子供を木に吊るすというお仕置き行為は虐待なんですけども、昔の厳しい家庭だったと考えたら割と普通に行われてたことなんですよね・・・・。
 高杉のお父さんの行動は確かに厳しすぎるけど、息子を思ってのことと思えばなんとなく判らないこともないんですよね・・・。

桂「(略)
 松下村塾。近隣の子供を集め、幕政批判国家転覆怪しげな教えを説いていると噂になっている」
松陽「それぞれがそれぞれの武士道を掲げそれぞえの侍になる事はできる」

 高杉のその通りと言ってるように噂と松陽先生の教えは解釈の違いでどうとでもなるということなんでしょうかね。
 銀魂の武士道は本来の武士道と違いますしね。そして多分・・・ですけども松陽先生が処刑された直接の罪状はこの武士道なんだろうなと思ったりもします。
 そして実際に死を受け入れ処刑された理由は別にあると思ったりもしますけどね。
 なんとなくですけども、先代夜右衛門みたいな感じで過去の罪で処刑されたけど、実際の理由は跡目を継ぎたかった、死を受け入れた理由は父親のある種の抵抗だったみたいな・・・。

「俺は今迄侍とはあらゆるものに縛られた窮屈な存在だと思ってきたが・・・
もしなれるのであれば、俺も・・・
あんな自由な侍になりたいものだ」

 これ一見高杉の台詞かなと思ったのですけども、口調が固いのと前回の高杉の目標が強い侍、後ほど出てくる破りたいのは松陽先生からして、高杉の目標は松陽先生みたいな“強い侍”になることなんですよね。
 ”自由な侍”というのとまた違うので、多分この台詞は桂のものかなーと。
 つまり桂は天涯孤独、特待生で神童。神童だから一人で生きてこれたんだと思います。ただ講武館は居心地の良い場所ではなかったろうし、ずっと浮いた存在だったろうなと。そういう意味では高杉と似たような存在だったんだろうなと。
 ただ桂は死んだお婆の為そして生きて行くために講武館で頑張るしかなかったのだろうなと。それが窮屈な存在というのに繋がるのかな~と。
 また桂目線だと堀田様の御子息も上士だの下士だのとつまらない身分制度に縛られてて可哀想な方と思ってたのかもしれません。

 今までなんとなくですが、銀さんや高杉は松陽先生に憧れや父性を感じてたのに対し、桂は松陽先生そのものになりたかったのかなと漠然と思ってたのですけども(先生“に”よろしくなと先生“で”よろしくなの違いとかね)自由な侍とかからしてあながち間違いじゃないのかも・・・。

「噂通りだ。近頃塾で顔を見かけんと思っていたら
こんな怪しげな寺子屋にご執心とは、高杉いよいよお前も講武館破門だな
(略)
身分をあきまえず我等武士を愚弄するからこうなる
お前も奴もここにもう居場所はない
高杉お前はもう侍になれんよ」

 堀田様の御子息、絵に描いたようなクズ野郎ですわね。エエきっちり己のキャラを全うしてる小者っぷりです。
 ここで気になるのは高杉はあれだけ父親にお仕置きされたというのに、講武館をサボって村塾に通いまくってるということ。
 そして国家転覆云々の噂を流したのは堀田様の御子息で松陽先生にやられた恨みを晴らすためにこんなバカげたことをしでかしたということ。
 後何気に侍と武士は違うということ。そして侍になれんよから考えると、堀田様のいう侍は主君に仕えるエリート侍のことなんだと思います。
 多分堀田様の侍は今でいう国家公務員みたいな感じなんでしょうかね。

「こんな夜更けに遊び歩いていいのか。今度こそ勘当されるぞ」
「心配いらねェよ。どうせ明日には勘当される身だ」

 はい、ここで気になるポイントは「今度こそ」「どうせ明日には」というフレーズでございますわね。つまり高杉の父親は「次やったら勘当だ!」というのが日常茶飯事に使われてたということですわね。
 多分虐待に近いお仕置きはしてても愛のムチであり決して見捨ててはいないということですわね。
 それが高杉本人には伝わってなかったわけで(当然だけど)・・・。
 つまり高杉は勝手に勘当されると思い込んで、家出しちゃってるということになりますわね。・・・これ父親から見たら松陽先生人さらい状態ですわよね・・・。
 多分父親からしたら松陽先生のせいで高杉がグレちゃったと思われても仕方ない状態ですわよね。
 うーん・・・・今回の長編を見る限り高杉も神威も父親と向き合ってなくてなんか色々拗らせちゃった感じでございますわね。
 まあどちらも父親が父親としての責務を果たしてないのが原因なんですけどね。

「心配いらん。丁度くだらんゆとり教育にはうんざりしていた所だ。
夜になる前に逃げるよう伝えておいた。借りは返さんとな」

 ここでの桂の夜遊び発言は初めて自分から飛びだした一歩なんだろうなと。まあ元々高杉が気になって探したり村塾に潜入したりおにぎり握ってあげたりしてたけど、あくまで特待生という籠の中からは飛び出さずに気にかけてた程度だったわけで、今回は松陽先生の為に特待生の身分を放り投げて相手の事お構いなしに土足でグングンと踏み込んでいくヅラの片鱗が見えてきたのかな・・・と。
 ヅラ、「借りは返さんとな」とか言ってますけども、この借りは銀さんと高杉桂が初めて会ったとき助けてもらったやつのことなんでしょうけども・・・。
 ぶっちゃけ銀さんから見たらどこの誰かも判らないいきなりおにぎり握ってた電波がいきなり村塾に押しかけてきて逃げろと言ってるわけですよね。・・・考えたら凄い電波ですよね。

 後、桂と高杉の「・・・・」でございますけども、多分この「・・・・」はそれぞれ意味が違うんでしょうね。
 高杉の「・・・・」用意周到だなとか、同じこと考えてたとかそんな感じの「・・・」ですわね。
 桂の「・・・」はそのときの桂の顔が目を瞑ってて腕組み状態の今の桂がよくやるシリアスモードのやつですわよね。多分「やれやれ」とか「覚悟の上か」とかそんなところでしょうかね。
 しかしヅラ、自分から神童とか言っちゃってるよ。・・・まあ今もヅラ逃げの小太郎とか狂乱の貴公子とかリーダーに拘ってたりしてますから言われて悪い気分にはなってないのでしょうね。

 そして村塾の為、松陽先生の為に役人の足止めをしようと覚悟する2人。そこに銀さん登場。
「国家転覆を狙う反乱分子を育成する悪の巣、松下村塾の悪ガキ3人の間違いだろ」
 ここカッケーすね。銀さんが高杉桂を村塾の生徒、仲間と認めた、言い切ったということなんでしょうかね。

「そりゃ松陽の話だろ。なんで俺まで逃げなきゃならねェ
それに学校のサボり方から夜遊びまで覚えたんだ
もうてめェら立派なウチの門下だ別れの挨拶位くるさ」

 この上から目線な台詞凄い気になりますわね。松陽先生を松陽呼びなんですよね。今は先生と呼んでるけど、当時は対等な関係だったのか・・・はたまた銀さんと張り合える人がいなかったから思わず調子こいてただけなのか・・・・。

「どうせ俺と松陽は流れ者だ、居場所なんざどうにでもなる。だがお前らは違う、これ以上関わったら戻れなくなるぞ。
士籍を失いてェのか」
「・・・・。戻る場所なんぞあったら、ハナからこんな所に来ねェ」
「お婆が死んでから既に天涯孤独の身。元よりこの身を案ずる者などいない」

 この台詞のときに足元を描いてて、一歩踏み出してるんですよね。
 ちょっとだけ気になるのは高杉の「・・・」でしょうかね。戻る場所=実家を一瞬だけ考えたのかもしれませんね。
 後、桂・・・・天涯孤独とかこの身を案ずる者などいないとか言うなよー。この年齢でどんだけ背負い込んでるんだよおォォォォ!!

「何より士籍などという肩書が必要なものには、もうなる気はしない」
「もしそんなもんがあんなら誰に与えられるでもねェ」
「この目で見つけ」
「この手で掴む」
月を背景に横並びの3人。松陽先生の為に動き出した3人。つまりはじまりは皆同じだったの始まりの瞬間でございますわね。

「松下村塾吉田松陽が弟子坂田銀時」
「同じく桂小太郎」
「同じく高杉晋助」
「参る!!」

 3人横並びから役人に名乗り、立ち向かうまでの一連の行動が滅茶苦茶カッケーんです。
 個人的にこの流れは現在の3人で幕府や天導衆相手にかましてくれそうですね。・・っつーか見たいです。
 後3人並んだとき、それぞれのポーズは今の3人を思い浮かばせる感じで銀さんや高杉のシルエットはやっぱり今に通じるものがあります。でもヅラだけポニテと羽織袴だから全然違うんですよね。
 うん・・・絶対何かしら意味があるのでしょうかね。

 役人に襲い掛かる3人、身構える役人。そこへ制止を促す松陽先生
「どうか私に抜かせないでください」
 考えたら凄い台詞ですよね。俺を怒らせるな、本気を出させるなという意味ですよね。
 そして剣を抜かずに役人の剣を全部割ってしまってます。
「剣を私の教え子達に向けるのならば
私は本当に国家位転覆しても構いませんよ」

 ここの松陽先生凄い冷たくて怖いです。そしてこの松陽先生本当に転覆くらい朝飯前だと言わんばかりに実行しそうな雰囲気ございますです。
 本当、松陽先生の正体は元奈落だとか先代朧だったとか言われても驚かないですわ。

「俺が破りてェのは道場じゃねェ、アンタだよ松陽先生」
「先生我等にとっては、先生がいる所なら野原であろうと畑であろうと学舎です」

 この台詞で読み取れるのは高杉の武士道は松陽先生よりも強い武士になることなんでしょうね。それが精神的な強さなのか肉体的な強さなのかは判らないですけども。
 そして桂は松陽先生の教えを受けにきた、桂の武士道が松陽先生みたいな侍になることなんでしょうね。

「・・・やれやれ銀時。こりゃまた君以上に生意気そうな生徒を連れてきたものですね」
 松陽先生のお言葉から察するに銀さんは松陽先生が与えた松下村塾という空間が好きだったんでしょうね。
 今でいう万事屋的な空間が当時の松下村塾だったわけで、そこに銀さんが気に入った高杉桂を連れてきたみたいな。

「そうですかでは早速路傍で授業を一つ
ハンパ者が夜遊びなんて100年早い」
と松陽先生、3人をげんこつで地面にめり込ませてます・・・。流石ッス。このげんこつの行為が松陽先生が高杉桂を村塾の生徒として迎え入れたというあらわれでもあるんでしょうね。

 現代。起き上がる高杉。包帯が取れた見えない目で見てるのは松陽先生の幻。
「・・・・先生
また俺に・・・・ゲンコツでもくれにきたか
ハンパやってんなって、俺を止めにでもきたのか」
 先生の幻は微笑んでます。腕組んで高杉を見下ろしてる先生はおもいっきりヅラ・・・ですよね。
  そしてゲンコツでございますが、銀魂でゲンコツで思い出されるのがエヅラ子回のとっつあんのゲンコツですわね。江戸のクソ親父のゲンコツ。いいことしたら褒めてやって間違ってたら思いっきり叱る、拳が江戸の糞親父たる所以・・みたいなやつです。
 松陽先生は3人にとっての父親代わりの存在なんですよね。だからゲンコツ=父親の拳になるのかな・・と。

「もういねェよ。先生なんてどこにもいねェ。
俺達を止められる奴はもう俺達しかいねェんだよ。
気にくわねェなら、曲げらんねェなら
てめェのゲンコツで止めるしかねェんんだァァァ」

 銀さんのお説教タイム突入でございます。
 高杉のハンパは今までの破壊活動のことかなとか思ったけど、銀さんの「俺達を止められる奴」の俺達からして今回の二人の殺し合いの喧嘩のことかなと思わないこともないです。
 銀さんも止められない状態だと自覚してて気にくわないし、曲げられない状態なんだと思います。
 そして銀さんのゲンコツを見てる目は見開いた目でございます。ここでやっと高杉は現実を見てるのかな・・と。
 とりあえず言える事は、早く桂出てこいと。そしてこの2人を止めろと。

 まだまだ書きたいこといっぱいあるけど、今回はここまで。

銀魂 第517訓:それぞれの侍'14.11.10. [銀魂]

 はい、超お久し振りです。ずっとつぶやいてはいるのであまりほったらかしにしてるイメージはないのだけど、パソコン開いたのは3か月ぶりくらいになるのでしょうかね・・・。
 この間にエイトが移籍したりアルバムが出たりして色々動いてるのにおばさんがここに来た理由が銀魂が過去編突入したから、しかも子ヅラが出て来たからという理由でございます。
 これってどうなんだ・・・・。

 松陽先生登場でございます。松陽先生、優しそうなお顔だけど瞳孔が開いてますわね。このお目目は土方や剣を構えたときの桂の目でございますわね。・・・いわゆる人殺しの目ってやつでございます。
 まあミツバさんも似たような目をしてましたけども。
 そしてキャラが優しそうだけど結構弾けてて、尚且つ過去に色々ありそうな雰囲気を併せ持つお方なのでなんか滅茶苦茶ハードルが高そう・・・そんな松陽先生をどう山ちゃんが演じられるのかが滅茶苦茶気になります・・・。っつーか凄く山ちゃんで見たいです!!
 アニメの松陽先生ってチョイ出しが多かったので割とその時その時で雰囲気が違うんですよね。だから本格的に登場した松陽先生が気になったりします。・・・まあやるかどうか判らないけど。

「近頃白髪の子供を連れた侍が私塾をひらき
 金もとらずに貧しい子供達に手習いを教えているときいたが
 あれが松下村塾の吉田松陽」

 はい、この桂のお言葉でございますけども、子供のクセに今と変わらない物凄い大人びた物言いだったり、高杉は知らないのに桂が知ってたりとどんだけ大人と混じった交流してんだ・・・とか色々突っ込みたくなりますけども、映画の紅桜編で高杉桂が先に入塾したと描写があったのに対し、原作だと
 先生が銀さんを拾う→塾を開く→高杉、桂入塾という流れになるわけでございますわね。

 銀さんと高杉の殺し合い、お互い血だらけで壮絶なんですけども、ここで気になるのは銀さんが笑ってることでしょうか。

 殺し合いから寺子屋の道場破りの試合の流れへ。銀さんに立ち向かう高杉、それを影から見守る桂という図でございます。・・・・っつーかヅラなに不法侵入やってんだよ(笑)。

 道場破りで負けて怪我をした高杉は松陽先生に介抱してもらってます。そこで松陽先生の御説法タイム。

高杉「あれもアンタが拾ったのか」
松陽「さあ私が拾ったのか私が拾われたのか
今じゃよく解りません」

 気になるお言葉でございますわね。多分松陽先生も過去に何かあったのでしょうね。まあ何かは判りませんが、松陽先生と銀さんの関係は今の万事屋に通じるものがあるのかな・・・と。

「武士道とは何も国や主君に忠節を尽くす道だけをさすのではない
弱気己を律し強気己に近づこうとする意志
自分なりの美意識に沿い精進するその志をさすのです。
(略)
たとえ氏も素性もしれなくとも、たとえ護る主君も戦う剣ももたなくとも
それぞれの武士道を胸に掲げそれぞれの侍になる事はできる
この先彼等が何者になろうともね。そんな彼らを一人でも多く見届けるのが
そう、私の掲げた武士道なのかもしれません。

君も道に迷ってここに流れついたんでしょう。私もそうです。未だに迷っている。
それでいい・・・・悩んで迷って、君は君の思う侍になればいい」

 銀魂の武士道が出てきましたわね。銀さんが1話で言ってたお言葉でございますわね。
 中二を患ってる高杉にとってはこのお言葉には凄い響いたのでしょうね。
 そして気になるのが剣を持ってる銀さんはまだしも、銀さんに気付かれプイと顔をそむけたヅラが何故描かれてることでございますわね。
 この話の流れ的にヅラは必要ないところでございますわね・・・・。まあ理由を考えるなら松陽先生的にもヅラも道に迷って流れ着いた見届けるべき教え子であることということなんでしょうね。

 後、高杉を心配になって見守ってるヅラだけど、冷静に考えたらヅラも講武館は居心地が悪い場所なんですよね。ヅラ自身も悩んでたり迷ってるんだとは思いますけども、貧乏だけど神童で特待生だから逃げ出すことが出来ないんでしょうね。
 ある意味子供らしい子供である高杉よりも重症なのは大人びてるヅラのほうかもしれません。

 ボロボロになりながらも何度も何度も銀さんに立ち向かう高杉。ちゃんと着こんだ羽織袴姿から着物に羽織、そして前のはだけた今の高杉に通じる着こなしになっていってます。
 つまり今の高杉に近づいてるということなのかもですけども、単純にヤンキーになっていってるということですわね。15の夜盗んだバイクで走り出してるわけですよね・・・・。

 セレブ塾である講武館で下級士族(でもボンボン)で上級士族に逆らえないという武家社会制度に疑問を感じ、それが原因で仲間はずれになり、塾や家庭で居場所を見つけることが出来なかったんですよね。
 松下村塾で道場破りをするという行為で銀さん達とぶつかることで己の居場所や存在意義を見出すことが出来たわけなんですけども、今度はそれが原因で家族から勘当寸前まで来てしまったわけなんですわね。

 高杉のお父さん、言い方はキツイけど言ってることは正当だと思います。まあ毎日ボロボロになって怪我して帰って来たら心配しますわね。
 そして上級士族と揉め事起こして家が潰れたら大変です。ただ子供にはそれが判らないですし、判らなくて当然です。そして子供はそんなこと言われたらキズつきます。

「やれやれ俺はにぎりの具は梅以外食わんと言ったのにお婆めツナマヨはないだろ
仕方ない神社にでも供えておくか」

 家出し食事抜き状態の高杉にわざわざツナマヨおにぎりを差し入れしたヅラでございます。
 ヅラは梅以外食べないのにツナマヨおにぎりということは、ツナマヨは高杉の好物ということになりますわね。
 おにぎりの定番=梅でヅラの真面目な性格が出てますわね。後梅は家で漬けられるし安上がりですわよね。
 ツナマヨ=お子様人気でもありますし、高杉のお子様な性格が出てる気がしますし、ついでに高級なイメージもありますわね。
 それにしてもヅラ、わざわざ高杉の為にシーチキンにマヨネーズをあえて、ツナマヨ握りを作ったということですわね・・・。
 後、高杉もヅラのお婆さんがずい分前に死んだことを知ってる関係なんですわね。
 つまりお互い講武館で居場所がないもの同士仲良くなったのかもですわね。

「俺が弱い事は解った。俺より強い奴が山程いるのは解った
 ならせめて、あいつらより強い侍になりてェ」

 高杉のお言葉は何か道が開けたのでしょうね。そしてその道が開けた途端銀さんに試合に勝っちゃうあたりなんてジャンプ的展開。
 そして銀さんに勝って周りのモブ塾生が大喜び、なんていうか身分とかそんなこと関係ない素直に凄いと思ってて、高杉にとっては求めてた環境なのかもですわね。

「オイィィィィ何アットホームな雰囲気に包まれてんだ
誰の応援してんだ、そいつ道場破り!!
道場破られてんの!!俺の無敗神話ブチ破られてんの!!笑ってる場合かァァ!!」

 銀さんいいなあ、相変わらず銀さんだなあと思いつつも無敗神話(しょじょまく)と子供になんつーことを言わせてんだ・・・。っつーか、松陽先生何を教えてんだ・・・・。
 そして此処で負けた見方をいたわる気持ちを持ってたヅラがそっとおにぎりを差出ます。

「もう敵も味方もないさ。さっみんなでおにぎり握ろう」
「敵味方以前にお前誰よ!!
なんで得体のしれねェ奴が握ったおにぎり食わなきゃならねェんだ」

 何気に銀さんとヅラ初会話だったんですね。最初から電波全開なヅラに銀さんがツッコミをフルスロットルで入れるという構図は変わらなかったんですね。
 もう敵も味方もないさというお言葉は道場破りに対して引っ掛かってるのだろうとは思いますけども、唐突に出てきてるので物語の重要な伏線な気もしないこともないです。
 多分・・・最後に皆でおにぎり握って終わり・・・みたいな。

「誰が食っていいと言った握るだけだ!!」
「何の儀式だ!!」
「あ、すみません。もう食べちゃいました」
「早っ!!」

 この流れから思うに、ヅラも高杉同様輪に入りたかったんだと思います。高杉みたいに道場破りとかそういうきっかけがなかったわけで、今回のおにぎりを一緒に握るというのがヅラにとってやっと出て来た輪に入るきっかけだったのではないかなーと。
 多分松陽先生もそれに気づいて、ヅラを仲間に入れる為に得体の知らない奴が握ったおにぎりを速攻食べちゃったのでしょうね。
 まあ高杉がずっと熱心に道場破りをしてる間、ヅラもずっと見守ってたわけだし、その一連の行動を松陽先生は気づいてたのだと思います、ハイ。

 そして高杉の笑顔・・・・。なんかこの屈託のない笑顔が寂しいですわね。この笑顔がまた見れる日が来るのでしょうかね・・・。

 現代
「・・・強ぇな
やっぱりお前は
銀時」

 銀さんが大量の血を流し倒れ、何か含みのある横顔の高杉。・・・続く。
 とりあえず・・・ヅラ早くこの二人の戦いを止めろと、出てこいと。
 多分高杉は銀さんと戦ってる間に過去を思い出してるわけで、殺し合ってるけどきっと胸中は道場破りに夢中だった頃のあの頃に戻ってたんだろうなと。
 松陽先生を失って、何かが壊れてしまった高杉だけど、銀さんと殺し合うことによってあの頃の純粋で誰よりも強くなりたいという武士道を思い出したんだろうなと。・・・多分そういうことなんでしょうね。

 ヅラでございますけども、貧乏で神童で特待生って凄いプレッシャーですよね。
 多分ヅラはずっと期待され続けて育ってるのでしょうね、そしてその誰かの期待に応え続けることがヅラの生きがいなのかな・・・と。
 だからリーダー回みたいに部下にそっぽ向かれちゃうと簡単にうるうるしちゃって折れちゃうんでしょうね。

 後、ヅラ自身は結構世俗的で色んな欲望に溢れてるんだけど誰かの期待(大義)の為にそれに蓋をするというのが小さい頃から自然と出来ちゃってるのかもしれませんね。
 でもその期待には出来る限り答えたいから幾松の仲間として、斉藤のライバルとしてというギリギリのラインまで譲歩しちゃうのかな・・・と。
 後真選組乗っ取りのときも、楽しかったのか周りの期待に応えちゃったのか・・・大活躍してましたもんね・・・。

 今回の話で紅桜編の桂の高杉に対しての「お前が嫌いだ」というお言葉にも答えが出てましたわね。
 ヅラにとって高杉のボンボンで恵まれすぎてる環境、後松下村塾への道場破りとか、先生が死んで拗らせちゃったりとか、ヅラには絶対出来ない事を高杉はやっちゃってるんですよね。
 ヅラは貧乏神童特待生で期待を裏切ることは出来ないし、先生が死んで銀さん消えたし高杉壊れちゃったし他の仲間の為にも自分が壊れることが出来なかったわけですよね。
 多分ヅラは電波だけど、電波じゃないとやっていけないでしょうね。
 っつーか、電波でギャグキャラだからこそ、ジャンプで見れるキャラですよね・・・。シリアスだと本当に一番キツイ環境のキャラですよね・・・。

銀魂 第503訓:瓢箪から駒'14.07.28. [銀魂]

 えっと、横山馬鹿ブログなのに銀魂の感想でしか更新しない今日この頃。・・・いいのか、世間は亮ちゃんの主演ドラマとかで盛り上がってるみたいだけど・・・・。一応伝説のヤンキーは凄く頑張って見てるんですけどね・・・・。

 人違いでボコボコな喜々様。賊の襲撃と勘違いされそのまま救急車で搬送されちゃいました。
 そしてその光景を見下ろす高杉と神威。

「こっ、この方はいずれこの国を治むるお方・・・
この国最後の希望だ!!
絶対に死なせてはならぬっ!!」

 このお言葉で一橋派にとって喜々様がどういうポジションにいるのかが判りますわね。
 そして後の高杉のお言葉で判るのですが、高杉が喜々様をこのようにプロデュースしたということでもあるんですね。

「人がここまで祀りあげてやったのに
 将軍の座ほしさに勝手に殿中で凶行に走るようなうつけだ
 最後の一手は差し誤れば
 敵の首級ではなく己の首が落ちる悪手に変わるのをあの坊はしらねェ
 まあここまでかついだ神輿だ
 たとえ首一つになっても
 利用させてもらうがな」

 ここで高杉のプロデュース能力が発揮されてたのが判りますわね。喜々様は所詮世間知らずの傀儡にすぎなくて、今まで大物感出してたのはすべて高杉のお蔭だったと。
 そして将ちゃん暗殺を企ててたのは喜々様だということがこれで判明したわけですが、今回の暗殺未遂事件はあくまで物語のとっかかりにすぎないのかなと。
 そして最後の一手云々は本当に喜々様に降りかかってきそうですわね。そしてその逆というか切り札的な決めの一手は将ちゃんが持ってそうですわね。
 まあ高杉や神威が今回の件で最後の一手を差し誤るというパターンも考えられたりしますけども。

 そして祭り好きの高杉がわざわざ喜々様をプロデュースして中央に近づく理由って・・・・ってちょっと思っちゃいますわね。
 まあ将ちゃんよりうつけの喜々様の将軍の時代の方が中央纏めてぶっ壊しやすいからということなんでしょうけども。なんとなくですが、紅桜や動乱編みたいに派手に動くと桂や銀さんが動いて邪魔をしてくるからかな・・・とか思ってみたり。多分高杉にとって一番鬱陶しくて厄介な存在は桂や銀さんなんだろうなと思わないこともないです。
 後首一つになってもというのは、このまま見捨てずに利用するよということでもあるし、文字通り死んでも事件を将ちゃん側になすり付け一橋VS幕府の全面戦争に持ち込むよという意味でもあるのかなと。

高杉「将軍三冊の剣技を一橋派にかけていた中央の目をこれで逸らせる
 一橋公も将軍と同じく何者かに命を狙われた被害者ってワケだ
 少々派手に暴れようが疑われる事もねェ
 将軍をとるのも国ひっくり返すのも自由だ」
神威「ふふん
 武力100の駒の出番だね」

 高杉のこれで~で将軍暗殺の嫌疑から喜々様が外れることになり、喜々様退場ということになります。
 つまり今回のシリーズで一橋VS幕府の全面対決は回避されるということですわね。まあ全面対決は別の話で喜々様の掘り下げをきっちりやった方が面白いかもですわ。
 派手に暴れようが~で、派手、暴れる、というワードで高杉は神威を煽ってますわね。
 そして武力100の駒でございますけども、多分この武力100の駒というのは春雨もしくは神威自身を指すのでしょうね。
 神威は別に政局に興味があるわけじゃなく、夜兎の本能に忠実なただ暴れたいだけの男でございますし、派手に暴れられるよ☆というお言葉に反応したから「ふふん」と不敵に笑ってるのでしょうね。
 そして今回の一件で高杉は神威を動かすことでまだ表舞台に出ないつもりなんでしょうね。つまり喜々様の仕業の後始末ということなんでしょうね。
 神威自身もまた、高杉に使われる駒だと判ってるから武力100の駒と言ったんだろうなと。神威は馬鹿ではないんですよね・・・ただこの子もなんだかんだと中二患ってる子なんでしょうね。

「作戦はこうだ
 将軍を無事京へ送り届けるため、3人の影武者をたてる
 本物の将軍は幕府御用達の貨物船の荷にまぎれ
(略)
 一人目の影武者はこれを隠蔽するため江戸に残る
(略)
 二人目は海路で北へ
(略)
 そして三人目は陸路を西へこれも陽動だが
(略)」

 とっつあんの説明で陸海空の3つのルートがあるということですわね。今回陸と空は出て来たけど海ルートが地味に気になりますわね。

「陽動というより影武者を餌に敵を引きつけ
 得物を腹から食い破る罠・・・・それがてめーらだ
 (略)
 ここにいる連通は立場も身分もバラバラ
 だが利害を越えて将軍のために集まってくれた連中だ
 ならば俺も身分なんざ忘れて
 ただの将ちゃんの悪友としてこの戦に臨もう
 身分の貴賎なんざ関係ねェ
 ただ同じく一人の将軍を愛した者として共に戦おう
 主君も家臣も関係ネェ
 ただ一人の将軍のために
 共に戦おう
 必ず帰ってこい
 あの将軍の国で再び会おう」

 とっつあんカッケーこと言ってます。そして何気にここに戦力集中してるということは、神威達はここを狙ってくるということですわね。
 単純に強いサムライと戦えてオラワクワクすっぞ!的な展開になるのかなと思ったりもしますし。
 そして獲物を派らから食い破る罠・・ということからして、とっつあんはすべてお見通しなのかなと思わないこともないです。
 友達として戦に挑む、共に戦おうとのところのコマが近藤さんさっちゃん土方、神楽新八だけで銀さんがいないのが、ちょっと面白いですわね。
 あの将軍の国で再び会おうというお言葉で今回の話のゴールが見えましたわね。将ちゃんの治める国なんでしょうね。下手したら銀魂のゴールも将ちゃんが作る新政権なのかも・・とちょっと思ってしまいましたですわ。

松平「頼んだぞダチ公ども
 そして
 影武者よ」
銀時「あの、どーでもいいけど早くしてくんない。こん中スゲェ暑いんだけど」

 ここで近藤さんと土方ツッコミ入れてますけども。ギャグとして片付けてますけども・・・。真面目に解釈するならば、今までのイイハナシは銀さんにとってどーでもいいことなんですよね(笑)。
 まあ松平のとっつあんもダチ公と影武者で切り離してるから、銀さん=白夜叉、攘夷側の人間というスタンスなんだろうなと。

 さっちゃんテレながら銀さんが影武者という危険な任務は任せられないと言ったからみたいなことになってますが、どうみても銀さん影武者はダラける気満々でございます。
「オイメス豚キングダム読み終わったから次テラフォーマーズ全巻3分以内に買ってこい。でなきゃ打ち首な」

 銀さんの影武者三勤交代はまあ本当にさっちゃんを護る為というのはあるのでしょうね。全蔵に護ってくれと言われてここに来てるわけですしね。まあ本当にダラける気満々というのもあるでしょうけども。
 銀さんのメス豚発言は、銀さんのさっちゃんへ対する愛情表現でしょうね。さっちゃんはドMですしね☆
 そして空知はテラフォーマーズに嵌ってるんだなと今回見て思ったりもしましたです。

 万事屋と近藤土方の漫才はなんかいつものやり取りって感じで和みますわね。
 とりあえず神楽ちゃんはバカ殿ですわね。将軍じゃなく殿ですよね。新八のは教科書で落書きされそうな将軍ですわね。

 将軍を暗殺というワードでクナイの雨が降ってきたり、刀を一斉に向けたりといつでもどこでも臨戦態勢な御庭番衆と御徒衆。
 なんか緊迫ムード一辺倒でございますわね。
 でもそんな中お約束のクナイよけきれない銀さん、そしてチョーシこいて真選組に籠担がせちゃってます。
 土方屈辱の表情でございますです。

「おっ・・・おのれェェェェェ!!
 まさかこんな事になるとはァァ!!
 真選組さえ連れてこられれば
 バカ殿にも忍者どもにも仕切らせはしなかったものを!!」

 土方のお言葉と、居残り組の真選組が江戸の将軍護衛を任されてることを考えると、土方近藤は真選組を連れてきたかったけど、とっつあんに却下された。そしてとっつあんの命令で真選組は江戸の将軍護衛に回されたと考えるべきですわね。
 居残り組で久々に原田登場でございます。本当に超久々でございますわね。
 まあ江戸の将軍は影武者の将軍だから居残り組の真選組で充分だろという考えも出来ますけども、一応とっつあんが信用できる警察組織となると真選組lくらいしかいなかったというのもあるのかもですわね。
 そして何故かいない沖田・・・・。一瞬江戸の影武者が沖田かなと思ったけど、沖田が真面目に書き物してると思えないので、おそらくこの江戸の替え玉は日記をつけてる斉藤と予想しておきます。斉藤シャイボーイで無口だから余計なこと言わないから影武者に最適でしょ(笑)。
 沖田は別件で動いてるのか、それとも海航路の影武者で北のドS航路へ旅立ったのか・・・・。

 空路。将ちゃんの側に全蔵が畏まってます。
「お久し振りでございますな全蔵殿
茂茂様と会われるのは何年振りでございましょう」
全蔵「さあな
 あんたの腕がまだ一本生えてた頃か
 舞蔵じーさん」
爺嫌「カッカッカッ相変わらずのお人のようだ
 お互い色々あったという事ですな」

 G嫌生きてたアァァァ!!!今回一番ビックリしたことはこれでした。まさに瓢箪から駒!でございますわね。
 まあG嫌が色々あったですべて説明してくだすってますけども・・・。それでいいのか?色んな意味で。

全蔵「ああ年月なんざ忘れる程にな
 だがアンタに受けた恩だけは忘れちゃいねェよ
 そいつを返しにきた
 将軍
(略)
 あの時アンタは言ったな
 御庭番衆の務めとは将軍を護る事ではなく
 将軍の務めを護る事
 そして将軍の務めとは
 その身を賭しても民と国を護る事だと」
将ちゃん「ああ全蔵
 あとの事は頼む」

 そして全蔵は将ちゃんの首を刎ねます。

 ここで全蔵と将ちゃんの恩と過去に何かがあったことが判ります。
 多分判ってる過去で何かあったと思えるのは、紅蜘蛛編の全蔵のお父さんと地雷亜の話でしょうね。先代将軍をお父さんは身を挺して護ったやつ。
 確かその時、お父さんが護った将軍が護るべき価値があったかどうかとか言ってたし、なんとなく理不尽に思ってたのだろうなと思ってたのを、その御庭番の務めとはの言葉で救われたのかなと思ったりもします。

 そして多分首を刎ねられた将軍は銀時初号機みたいな、アレ・・・であって・・・実際に将ちゃんは死んでないと思うのですが、身を挺して云々に引っ掛かってて、民と国を護る為に将軍が死ぬ必要があったのかなと。
 ひょっとしたら、貨物船の将ちゃん護衛に回ってる中に裏切り者がいたりして・・・。地味にちょび髭の武士はモブキャラじゃないですよね・・・。空知が描いたキャラですよね。

 そして多分全蔵と将ちゃん(幕府)との関係の掘り下げがメインだとは思いますけども、やっぱり気になる桂は一体何をしてるんだろうか・・・。
 流石に高杉と神威が出てきて、今回もスタンバってるだけというのは色々辛いぞ・・・・。
 まあ敵同士である将ちゃんと桂が友達になれるか否か、というのも桂や将ちゃんのテーマになってるだろうし、将ちゃん側の切り札が桂な気もしないこともないです。

銀魂 第502訓:光と影の将軍'14.07.19. [銀魂]

 はい、こちらではお久し振りでございます。・・・まあ何となく生きてましたです・・・色々しんどい毎日ですが、頑張りますですわ。

 今週の銀魂でございますが、なんだなんだ・・このシリアス長編クライマックスへまっしぐら!な臭いぷんぷんは・・・・。思わず長文感想を書きたくなりましたですわ。

 カラー扉絵は銀さんとさっちゃん。多分007パロですわね。銀さんがジェームスボンドならさっちゃんがボンドガールということでしょうか。・・・スパイ=忍者ということなのかもですけども。

 さて本編。物思いにふける将ちゃん。そよ姫に声かけられるまで気が付かない位政務に追われててお疲れでございます。
 どうやら定定が暗殺されてから将ちゃんの味方が次々と去っており、多分そよ姫の言葉「今は内輪モメしている時じゃないのに」と死神編を考えると、家臣達は己の身の保身の為に将ちゃん派から一橋派へ鞍替えしてる最中なのかもですわね・・・。

「時々思う。天下国家の事など何もかも忘れ
こうしていつまでも妹のいれた不味い茶を呆けた顔で飲んでいられたらと・・・
(略)
そうか・・・。いつか飲める日がくるといいな
将来の事など案ずる事もない将軍などいらなくなった安寧な国で
ただの兄として妹のいれた茶を飲める日が」

 このお言葉から察すると将ちゃんは疲れてるんでしょうね。現状としてこの激動の時代に将ちゃんを政務的にサポートしてくれる味方がいなくて、いつも命を狙われ続けてるという状況なんですよね。
 多分将ちゃんはリーダー回で言ってた未来の大器だから、今現在将ちゃんにはこの激動の時代を乗り切る能力はないということになるんですよね・・・・。

 そしてそよ姫が入れた茶を飲もうとしたお茶には毒が・・・。湯呑に毒が塗られてたみたいですね。
 それを見破り阻止したのはさっちゃん。御庭番衆再招集でございます。

 かつて定定の独裁で一度解体させられたけど、松平のとっつあんがずっと庇護下に置いて色々世話をやいてたそうな。・・・確かにさっちゃんととっつあんは色々お付き合いしてましたものね。
 解散は形だけで有事の際はいつでも集合する約束だったそうで、今がその有事ということで、将ちゃんを護れるのは御庭番衆だけ
 なのに何故そこに全蔵がいないの?というのがさっちゃんの考えみたいですわね。

「アンタホント昔から変わらないわね
忠誠心も強調性も信条もなし自分の技しか信じちゃいないんだから」
「そいつが忍の信条だ」
というのが全蔵。

 多分、さっちゃんの考え方が本来理想とする忍のスタイルなんだと思います。影のように生き個を消し任務を遂行し、そして死んでいく・・・。
 さっちゃんは基本汚れキャラだし、さっちゃんの職業が始末屋なのも誰もやらない汚れ仕事、誰かがやらないのなら私がやるというのにすべて表れてると思いますです。
 だから今回の将ちゃんの護衛、御庭番衆再結集というのも将ちゃんを護れるのは誰もいないしやりたがらない、なら私がやる!というのに繋がるのだろうなと。

 一方全蔵は猫のように自由に生きるというのが信条。自分自身の腕だけが頼りで世の中を渡っていくというこれも忍者のスタイルの一つなんですよね。
 まあでも全蔵はシノビ5とか組んだり、メギネ回や忘年会とか見る限り、何だかんだとさっちゃんの面倒見てたり、紅蜘蛛編、お国回とか免許回とか見てるとちゃんと自分を持ってて忍者の未来とか考えてる人でもあるんですよね。

 コンビニに偶然居合わせたのかどうかは知らないけど、さっちゃんと全蔵の会話の後に銀さんがエロ本座り込み読みしています。ちなみにエロ本のタイトルはザ・人妻物語。・・・銀さんもそっちのほうがお好みなんですかね?
 なんとなく銀さんの理想の女性って見た目が黒髪ロンゲの世話焼きお姉さんタイプだと思ってたので、そこに人妻属性が付くとなれば・・・・お登勢さんじゃんっていう結論にたどりつくのでございますけども・・・。

 銀さん残り一冊のジャンプをかけて何時ものように全蔵とジャンケンしようとしますけども、全蔵は「続きが気になると決心が鈍るから」とジャンプを手渡します。
「猿飛に伝えておいてくれ似合わねェマネして命をムダにすんなって
おめェは将軍のケツ追い回すよりどっかのバカ侍のケツ追い回してんのがお似合いだってな」
 こコンビニを後にします。
 この一連の流れから全蔵の死亡フラグビンビンでございますわね。
 まあ銀魂もレギュラーキャラはそう簡単に死にませんけども、何かしら全蔵が決意してるのは感じ取れますわね。
 なんとなくジャンプを手放した、決心が鈍るというお言葉から日常との決別とも取れますわね。
 今回もちゃんとさっちゃんのこと気遣ってますしね。
 なんとなく全蔵目線から見ると紅蜘蛛編のときのお父さんが身代わりになったり、御庭番衆解散させられたり再結集させられたりと、幕府のいいように利用されまくってますわね。幕府の信用失ってしまうのも判らないこともないです。
 そして確かにさっちゃんはクールに仕事モードになってる姿もカッケーですが、銀さんの前でメス豚モードになってるほうがらしいかなと思うし、そういう日常が一番大切だという漫画な気がしたりもします。
 そして全蔵は個人的に色々思うことがあっても、幕府から依頼があれば引き受けるのだろうなと思ったりもします。

「・・・燃えねェ
 将軍護衛なら将軍暗殺の方が断然燃えんだろ
 考えただけでゾクゾクするだろ
 厳重な守りを一人かいくぐり大将首を鮮やかにかっさらう」
 これふと思ったけど、将軍護衛=将ちゃん護衛、将軍暗殺=喜々暗殺ということじゃないかなと。多分既に誰かしら依頼を受けていて動いてるのかな・・・と。

 とっつあん、真選組に御庭番衆と組んで将ちゃんを京へ連れ出す密命を下します。

「このまま江戸にいれば将ちゃんは間違いなく暗殺される!!
最早殿中とて政敵だらけで安全とは言えねェ!!下手人は俺が探す!!京の帝の庇護をあおげェ!!」

 とっつあん声がデカイです。色々ダダ漏れです。とっつあん栗子ちゃんのときみたいに取り乱してるとも取れるけど、わざと大きな声で敵に聞こえるように言ってる気もしないこともないです。
 何気に奥さん初登場です。今まで旦那を足蹴にしてた姿しかなかった気がしますが、ちゃんと旦那を気遣ってる姿が良妻ぽさが出てるような気がします。
 何気に京の帝の庇護というキーワードが出てきてますわね。京は以前高杉が傷を治す間潜伏してた場所でございますわね。
 後帝は以前そよ姫が天子様と言ってたあの方ですわね。まあ幕末でいう朝廷みたいなところなんでしょうね。
 というか、今回の話の元ネタは家茂公の上洛ですよね。一応死亡フラグ立ちまくりとか言われてるけど家茂公3回上洛してるので・・・・。

 とっつあん影武者を用意しております。顔だけ征夷大将軍!!顔だけ超立派!!な将ちゃん登場です。
 ギャグなんだろうけど、この影武者池乃めだか的なちっさいおっさんなのか、本当に子供忍者に将ちゃんのコスプレさせたのかで大分変ってくるでしょうね。
 ちっさいおっさんだとネタなんだなと思えるけど、子供だとNARUTOみたいに子供に危険な任務に当たらせていいのかという木の葉隠れの忍者システム誕生の話に繋がったりするわけですけども、まあ後のあっちの征夷大将軍が東に向かったネタになるので前者のちっさいおっさんということですわね。

 とっつあんの作戦は影武者を沢山用意し、本物の京に向かう将ちゃんを影に紛れ込ませるということみたいです。
 そして影武者の中にカゲッシーな万事屋の姿が・・・・。
 銀さんの姿を見てさっちゃんメス豚モードスイッチオンでございます。っつーかさっちゃん東に向かう征夷大将軍担当だったんですね。

「なんで・・なんでこんな所に
もしかして私を・・・
助けにきてくれたのねェ!!」
「その身体で近寄ってくんなァァァ!!」
(略)
「やっぱり銀さんは全蔵とは大違いだわ」
「いやアイツに頼まれたのさ」

 この流れで銀さんはさっちゃんを助けに来たということに対し否定してないんですよね。
 否定したのは全蔵とは大違いだわという事に対してであって、銀さんは全蔵に「さっちゃんを助けてくれ」という依頼を引き受けてここに来たと言ってるわけですよね。
 後、流れ的に銀さんは別に将ちゃんの味方というわけでもないという事も主張してるように思えます。

 「そ・・・そなたらは、まさか・・・余のために」
「兄上様がもう一度会いたいって言ってたから」
「将軍様のピンチとききいてもたってもいられず来てしまいました。申し訳ありません」
「前は私達が助けてもらったから今度は私達の番ネ!!」
「そなたら」
「兄上様よかったですね。兄上様にはまだこんなにいっぱい
味方がいるんですよ」
「ほぼ変態なんだけど」

 ここで新八神楽は将ちゃんがもう一度(万事屋に)会いたいと言ってたとそよ姫が呼んだ、将ちゃんのピンチに駆けつけた、将ちゃんの味方だと説明してるわけですね。
 後味方がいるんですよのコマがチンコまみれなのって、考えたらここに銀さんの姿を描きたくなかったのかなと思ったりもしましたです。
 なんとなくだけど、銀さんって基本攘夷や幕府に対する考え方はヅラと一緒なんだと思います。
 このままだと日本は駄目だ、今の幕府に政治は任せておけない・・・みたいな。
 ただそれを行動に移すか移さないかの違いかな・・・と。

 場所が変わって、一橋邸。屋敷の周りを二本差しの侍が徘徊しております。
 普通に考えて二本差し=幕府の用人=とっつあんの手下と考えていいでしょうね。

「おかしな連中が僕を嗅ぎ回っているようだ。
心外だ。僕が一体何をやったというんだ
玉座に朽ちたまま座っている哀れな将軍を、片付けてあげようとしただけではないか」

 はい、喜々様ここで自分が将ちゃんを暗殺しようとしたと自白してますわね。

「これじゃあ玉座に座るどころか外にも出られやしない
まあいいさ君はどこにも逃げられやしない茂茂・・・
君の味方はもうこの国のどきにもいないのだから
だがこの一橋喜々の味方(てあし)はどこにだって届く
僕はここから一歩も出ずして君の首を簡単に落とす事ができる」

 ここで大事なのは将ちゃんは本当に追い詰められてること。御庭番衆や真選組という味方がいて泣いてる将ちゃんに対し、味方=てあしと言い放ってる喜々様の比較かなと。
 喜々様小者っぷり炸裂でございますわね。・・・嫌いじゃないですよ☆

「ホラ、新しい手足の到着だ。待っていたよ君があの・・・」
 と超久々に登場の神威に喜々様顔面殴打くらってます。戦闘民族夜兎で宇宙海賊提督の神威に対して手足扱いした喜々様が悪い・・・っつーか喜々様結構身の程知らずですよね(苦笑)。
 なんとなく今回で喜々様のキャラがつかめてきましたです。喜々様は超世間知らずのお坊ちゃまなのに、自分が将軍になる器で、その為なら何をやってもいいと信じ込んじゃってるお馬鹿さんなんでしょうね。
 だから平気に夜右衛門の首を刎ねちゃったり、高杉や神威という危険人物と接触だって出来ちゃう。
 まあ超世間知らずのお坊ちゃまなのは将ちゃんも一緒なんですけども、将ちゃんは出会った人達がとっつあん、銀さんや真選組、ヅラというのが大きな違いなのかなと。

「何やってんだてめェ」
「え?だって将軍殺ればいいんでしょ」
「あれは将軍じゃねェよ。次期将軍だ」
「じゃあ将軍じゃん」
「・・・まあいい。あんだけ頭強く打っちゃ何も覚えてネェだろ。どうせ壊れかけの神輿だ」

 何気に凄い会話ですね。神威は将軍殺す為に地球へ来たということですわね。神威に暗殺という言葉は似合わないですしね。
 そして高杉は喜々様に対して何も思ってないということですわね。壊れかけの神輿という言葉が何気にキツイですわね。壊れかけというのは幕府のことを指すわけですし神輿というのが将軍職だろうし。

「なんだ違うの国の頂点に立ってる奴があんなに弱いワケないもんね。
じゃあ何なのアレ態度デカかったけど何アレ」
「だから言ってんだろ。
ただの道具(てあし)だ」

 神威の国の頂点に立ってる奴が弱いワケないというのは伏線になりそうですね。神威にとっての強さは力、肉体的な強さなのでしょうけども、きっと将ちゃんや神楽ちゃんの求める強さは精神的な強さでしょうし。
 そして高杉の喜々様に対する評価は本当に冷たいですわね。まだ喜々様は味方=手足だったのに対し、高杉は道具=手足なわけですし、高杉にとって喜々様は利用するだけの道具にすぎないということですものね。
 喜々様この時点で死亡フラグ立ちまくりでございます。・・・ぶっちゃけモブじゃない夜右衛門の首を刎ねてる時点で銀さんサイドに来れないキャラな気がしますけども・・・。

 今回の話はシリアス長編に突入しそうな感じもしないこともないのですけども、話の大筋は将ちゃん喜々様のそれぞれの味方。そして全蔵と御庭番衆の掘り下げなのかなと。
 個人的にまた話が大きく動きそうな長編になりそうなのに、高杉神威まで出てきてるのにヅラは・・・またスタンバッてるだけなのかどうかが気になります。・・・・なんとなくチンコの御庭番衆に紛れ込んでそうな気もしないこともないです・・・。ヅラ考えたらカレーニンジャーで評価Bだったな・・・・。

 多分神威の言葉から高杉の目的は京へ向かう将軍の殺害。そして一橋と将ちゃん派をぶつけて幕府の大混乱を招いて天導衆を引っ張り出すことなのかなと。

銀魂 第491訓:阿腐郎とアフ狼'14.04.28. [銀魂]

 はい、今週のジャンプでございます。背表紙は桂でございます。・・・おばさんてっきりミントンしてる山崎かなーとか思ってたけど桂と沖田が斬り合いしてます。無茶苦茶カッケー桂でございます。
 ・・・つーか、本編は桂メイン回完結編で背表紙桂って何この桂フルコースは・・・こんだけ桂で盛り沢山なら次の出番は当分なさそうですね。・・・まあスタンバっておきますですわ。

 さて本編でございます。
 のっけから近藤さんやらかしてくれてますわね。こんにゃくに切れ目・・・翌日に食堂のランチメニュー・・・。
 近藤さんこんにゃくに何をしたんでしょうかね・・・。
 
 近藤さん土方沖田のしでかしたことを見なかったことにしたのは、後半の手紙の内容から察するとこれ以上仲間を斬りたくなかったからというのがしっくりくるんですけども(笑)、真選組という組織がこの手の隊規違反が日常茶飯事なのでいちいち裁ききれない(真選組は即切腹ですしね)というのがあるのかもですわね。
 まあ真選組は局中法度がないとヒャッハーなモヒカン暴走族になっちゃうので仕方ないといえば仕方ないのですけどね。

「まさか内偵調査で得た仲間の弱みを使い味方を増やすとは
問題をはぐらかされもはや誰もがこの男の罪から興を失っているこれほど悪知恵の働く男だったとは」

 はい、この斉藤への評価はどう見ても銀さんへの評価ですわね。火星人回のときの銀さんってこんな感じでしたもの。
 そして「だがそうはいかんぞ」から桂の負けず嫌いが発揮しだしております。
 桂って世話焼きNTR体質で先生気質な人でリーダーで居続けたい人で、尚且つ一度興味を持つととことん追求したくなる人なんだろうなーと。
 前回の将ちゃんのときもそうでしたけども、自分が敵というか格下だと見下してた人間が実はけっこう凄い人だったり、立派な人だったりすると桂は負けたくないとかそんなハズはないとムキになっちゃうのでしょうね。
 桂にとったら攘夷、倒幕がライフワークであり人生そのものなわけでございますし、倒幕すべき目標である幕府が立派なものだったりすれば、桂自身の行いだったり人生を否定することになるわけですからね。

 後今回のと幾松回で思ったのですけども桂って自分からはガツガツ人の心に土足で踏み込んでいく方ですが、相手から踏み込まれると全力で拒絶するタイプですよね。
 ある意味一昔前の銀さんというか、高杉もそうですけども、ある意味江頭的というか・・・・、松陽先生や仲間を護れなかったトラウマをずっと引きずってるのかもですわね。

「裏切り者を粛清しろと
ゴチャゴチャゴタクはきき飽きたぜ
ここにいるのは剣に生き剣に死ぬ覚悟のある者達だ
弁舌に勝った所で誰も納得しやしねェよ
言いたい事があるなら剣で語れ
負けた方が裏切り者
勝った方が正しき者
解りやすくていいじゃねェか
その剣で
己の正義を
三番隊隊長の正義を証明してみろ
それが
真選組ってもんだろ」

 土方さんカッケーっすね。柱さんの正体を感づいて言ってると仮定すればカッケーっすね。
 知らなければ、なんかもうメンドクセーんだよ。もしくは、マヨネーズの隊規違反を全力でごまかしたい、うやむやにしたいということになりますわね。
 まあどちらにしろ、斉藤を信じての判断だと思いますですけども。

 そして此処での銀さんの顔が蒼白って感じなのが想定してない展開だったというのがよく判りますわね。
 銀さん的には、うやむやにしたかった、斉藤を桂に粛清させたくなかったということなんでしょうね。

「フッ・・・面白い
あの時の決着
ここでつけようではないか」

 ヅラ・・・プロローグの剣道の試合根に持ってるんですね。まあ考えたらあの時の斉藤はアフロ被りが気に入らないから全力で仕掛けてきてるんですよね。
 そして近藤さんはこの二人が斬り合うのを止めてるんですよね。なんだかんだと隊士思いというか仲間を誰一人失いたくないという思いがあるのでしょうね。流石局長って感じでございます。

 そしてヅラの動向が開きっぱなしというか熱いというか、本気で殺しにきてるということなんでしょうね。ある意味ヅラっぽくないですわね。

「何やってやがんだあの野郎まさかこの期に及んで・・・・」
私と会話できるのはこの男しかいない私の友達になっていくれるのは
柱阿腐郎しかいないZ

 このモノローグ、その後に続くマイクで喋った台詞に合わせて動けって約束守ってるだけというギャグに繋げる為なんでしょうけども、考え方によっては銀さんは斉藤を自分に合わせて、銀さんと友達になってくれるのは桂小太郎しかいないと思ってるというとんでもないドリーマーだということになりますわね。
 まあオチの手紙に万事屋さんZ、柱阿腐郎Zの名前が連盟で書かれてるあたりあながち銀さんのドリームは間違ってなかったと解釈できますけどね。
 多分斉藤はこの時点では桂小太郎じゃなく柱阿腐郎だし、まだ真選組の仲間だし友達になりたいと思ってたのかもしれません。
 勿論万事屋と友達になりたいという思いもありますし、万事屋との約束を律儀に守ってるというのもあると思いますです。
 そしてこういうときに冷静な判断が出来るのは女の子である神楽ちゃんなんだなと思います。

 ウンコにたかってる蠅を斬り合ってる斉藤と桂のボケ合戦。何気にヅラ3匹斬ったと勝ちにこだわってます。
 っつーか真選組屯所にナチュラルに放置されてるウンコは一体誰のウンコなんでしょうか。・・・警察犬は存在しないハズだし・・・・。
 ウンコ合戦は、卑怯な小者っぷり炸裂な桂と冷静に攻撃をかわしたり、コナンくんごっこにつき合ったり、桂の誘導に引っ掛かったりしてる斉藤のピュアっぷりが印象的ですわね。

 Z斬り、Z波とジャンプに対して色んなところに喧嘩売ってるボケが炸裂でございますですわ。
 っつーか冥途の土産は負けフラグなんですよ。

「冥土の土産に教えてやるアルZ解とはこの世の一切の煩悩から解脱したZの境地の事なのだ」

「眠っているように無防備に見えてあらゆる攻めを飲み込む「虚の構え」だと」
(略)
「打ち込めば虚に飲まれ命はないならば・・・
これしかあるまいィィィ!!」

 ヅラもZ解しちゃってます。多分ヅラは命の取り合いとかそんなんもうどうでもよくなってて、張り合ってるだけなんだと思います(笑)。
 うん、斉藤より上手にいたいだけなんです。ただ勝負して勝ちたいだけなんです。

 そしてヅラは物事に集中すると周りが見えなくなる性格がでちゃってZ解して、おのれの正体をバラしております。
 本当、こういう墓穴の掘り方がヅラらしいなーって思いますわね。

「じゃあそのまま永遠にZ解すればいい
Z(ヅラ)」

 と真選組に取り囲まれちゃってます。
 まあこの時点で仲間である柱阿腐郎ではなくなり、大物指名手配犯桂小太郎に戻ったわけですから、取り囲まれるのは当たり前なんですけどね。

「斉藤ォォォ!!
あともう少しで完全に真選組を乗っ取れたものをよくも俺の正体を暴いてくれたな
(略)
貴様の邪魔で第一目的は果たせなかったがだがしかし第二の夫人はしいておいた」

 はい、このお言葉ちょっと矛盾がございますわね。
 己が墓穴を掘ったのに何故かわざわざ斉藤指名でございます。
 そしてヅラは最初から真選組内部崩壊が目的なので別に乗っ取りが目的ではないんですよね。
 っつーか乗っ取ってたよね。しかも真選組内部結束とかしてたよね。
 しかも斉藤へ勝つことが拘ってその内部瓦解は些末なことと言い放ってたんですよね。

「ウハハハ、エリザベスが貴様などに手懐かれるか
貴様の気が俺に向いている間
屯所中に爆弾をしこませてもらったぞ
この起爆スイッチ一つで貴様の努力は屯所と共に塵芥となるのだ」

 この時点でエリザベスのことを持ち出してるあたり、単純に斉藤より優位につきたかったのでしょうね。
 屯所中の爆弾は最後のオチを見ると屯所は木端微塵になってるけどアフロになってるだけで死んでないし、致命傷には至らないということなので、殺すつもりはないというこちですよね。
 多分、斉藤を粛清して目的達成した後、屯所から逃げる為の誘導というか目くらまし的な爆弾だったのでしょうね。
 それを斉藤へ向かって煽る為、勝ちに行くために利用してるのでしょうね。・・っつーか他の真選組の立場は?

 そしてその煽りを受けて斉藤が桂に向かって斬りかかります。
 屯所を破壊されかねないから、真選組にとって最大の敵である桂小太郎だからというのもあるのでしょうけど、柱阿腐郎は真選組の裏切り者だということが一番大きいのでしょうね。

「どうやら俺達の言葉はもう必要ないらしい
桂にかける言葉が見つかったかアフ狼」

 斉藤が桂に斬りかかったとき銀さん驚いてますけども、どうやら~のときは優しい表情になってますわね。
 斉藤の真剣な表情も印象的ですが、桂が笑ってる、嬉しそうな表情のほうが印象的でございますわね。
 多分この2つの合わせ技でこの言葉に繋がるのでしょうね。
 「ー万事屋さんへ」

 ここから斉藤の独白が始まります。万事屋さんへから始まるので多分、牢屋で書いてた手紙がそれなのかなと思われます。

「言葉の代わりにたくさんの人と剣を交わしてきましたZ
時には仲間と時には敵と
時には好敵手と
言葉という殻のないむき出しの感情を剣にのせ互いにぶつけ合ってきましたZ
今になって思えばその戦場こそが
私にとって幾千の言葉にも勝る語らいの場だったのかもしれませんZ」

 真剣に怖い表情で桂を斬りにかかる斉藤に対して、真剣な表情なんだけど笑顔で嬉しそうな桂と対照的なんですよね。
 桂はこうなることを望んでたのかなと、ふと思ってしまいました。
 ひょっとして桂は斉藤の阿腐郎と友達になりたい、沢山お話をしたいという悩みと察知してて、戦場が語らいの場所ということが答えだと桂なりに向き合ってくれてたのかもしれません。

「だから私はもう戦場から逃げないと決めましたZ
たとえこの剣で隊規違反を犯した仲間を斬ることになろうとも
たとえこの剣で初めて友達になれそうだった者を斬る事になろうとも
この鳴り響く剣劇一つ一つが
私が彼等にかけられる唯一の言葉
沈黙の部隊真選組三番隊隊長斉藤終の
言葉なのだから」

 ここで気になるのが隊規違反を犯した仲間、初めて友達になれそうだった者というお言葉ですわね。
 手紙が牢屋のときに書かれたものだとすれば、斉藤は柱が桂だということまで判らなくても、裏切り者だということくらいは判ってたということですわね。
 つまり斉藤は御白洲でミニコント展開してたときは既に答えは出てたということなのですね。

「フンその足ではもう俺は追えまい
だがこれでは俺の計画もご破算だ
また・・・引き分けか」

 お互い斬り合って、桂は斉藤の足を軽く斬り、斉藤は桂の胸に入ってた起爆装置を斬りました。
 桂は引き分けだと言ってますけども、その前のその足では~のお言葉で桂は最初から斉藤の足狙いというのが判りますわね。
 そして胸ポケットに入ってる起爆装置だけを斬る斉藤スゲーって思っちゃいますけども、考え方によってはですけども、胸ポケット=心臓の位置なわけですから斉藤は最初から桂の心臓を狙いに確実に殺しにかかってたということですわね。だけど、起爆装置によって心臓まで届かなかった・・・・。

「Z以外の配線全てを切れ
・・・フン
「Z」を斬るのはこの俺の役目だ
このまま引き分けで終わらせはせんぞ
斉藤終・・・お前というZは俺がこの手で必ず斬る
それまで精々アフロの手入れを忘れるな
さらばだ」

 わざわざ爆弾の解除方法を斉藤に教える桂。しかもZ以外を全部切るというのに意味を持たせております。
 Z=終わりという意味があるんですよね。その終わりを斬るのは桂の役目だということなんでしょうけども。
 Z=斉藤終を斬るのは桂小太郎だという宣言をしてるんですよね。
 ただ先ほどの斬り合いでその気になれば殺せたものを、これ以上追いかけられないように足を軽く斬っただけだし、わざわざ爆弾解除方法を教えたりと斬るとか言ってる割に行動がおかしいですわね。

 これってワンピースでいうならキャベンディッシュが麦わらの首を取るのはこの僕だーと言ってるようなものですZ。つまり壮大なツンデレで麦わら傘下入りフラグが立ちまくってるようなものですZ。

 ま、単純にお互い斬り合うことで正面からぶつかり合うことが出来た。そして桂に情が湧いた、斉藤のことが気に入ったということなんでしょうね。
 だから爆弾の解除方法教えたり、命まで取るようなことをしなくなった。
「お前というZは俺がこの手で必ず斬る」というのはどう考えても俺が斬るまでお前は死ぬなよということですよね。
 その一連の行動に斉藤はなんか驚いてますし、戸惑ってますわよね。斉藤のほうにも、桂に対して何か思うことがあるのかもですわね。

 そしてオチの結局アフロの後に出た手紙に柱阿腐郎Z,万事屋さんZの連名。
 よく見るとなのだからという文字が見えますので、先ほどのモノローグでしょうね。だからこの手紙は万事屋に向かって書かれたものということですわね。
 そこに柱阿腐郎の文字があるということは万事屋と柱阿腐郎は繋がってることは知ってるということですわよね。

 まあ物凄く深読みすると斉藤は万事屋とも友達になりたいけど、銀さんが白夜叉化して真選組の前に立ちふさがったら容赦なく斬るよ☆ともとらえることができますわね。・・・ありえませんけどね。

 今回の中編は斉藤終のお披露目ということでしょうか。斉藤はまた是非見てみたいキャラでございますわね。
 そして桂を丁寧に描いてるなーという印象を受けましたですわ。
 後桂の目指すゴールは漠然とだけど見えてきた気がします。今後来たる日のための大事な伏線を張ってきてるのかなーと。
 桂はとっつぁん、将ちゃん、今回の真選組&斉藤と確実に幕府に近づきつつありますよね。というか、幕府を認めだしてますわね。
 そして幕府が強固なもので侍として立派な組織であることが嬉しかったりしてるんでしょうね。倒しがいがあるとか言ってるけど、桂は自分で自分の首を絞めてる気がしないこともない。

銀魂 第470訓:正義と裏切りのアフロ'14.04.22. [銀魂]

 はい、今週のジャンプでございますわね。表紙巻頭カラーは銀魂でございますです。・・・まあとりあえずヅラはもっと上にいてもいいと思うけど、攘夷志士が目立ちすぎてもどうかと思うし、相変わらずなあなあの位置でございましたです、ハイ。

 ヅラこと柱阿腐郎、先週から引き続き気が付いたら真選組3番隊隊長になってて破竹の勢いで過激攘夷浪士を取り締まっており、真選組のエースになっちゃってます、局長達からの信頼も得てます。っつーか真選組乗っ取っちゃう勢いでございますです。
 ここで思うのはヅラのカリスマ性がいかんなく発揮されてることでございますわね。本当に獄門島は3日間、蓮蓬は一瞬、そして真選組は一か月で掌握しちゃっておりますです。
 リーダー回で銀さんはタガを外して自由にさせることで、掌握させるタイプ。土方は規則で縛り付けることで規律を作って掌握するタイプ。
 桂は今回を見る限り、自分が頑張ることで周りを奮い立たせるお通ちゃんタイプなんですね。おばさんてっきり、世話焼き体質爆発な3年B組金八先生タイプかと思ってたんですけども・・・。
 まあお通ちゃんタイプだから、ヅラはカリスマであり求道者だというのはハッキリしたのかなとも思ったりもしますです。

「まったく(略)新参者にこうまで活躍されちゃ俺達の立場がねェ
この勢いじゃ俺達の捕まえる相手がいなくなっちまうよ柱さん」
「局長」
「フン(略)これくらい働いて当然だあまりつけあがるなよ柱」
「副長」
「ったく(略)柱さんの活躍は他の隊士達にとってもいい刺激になってるんですぜ」
「沖田殿」

 ここで真選組幹部の阿腐郎のそれぞれの評価が面白いですわね。
 真選組のエースと全面的に信頼して“柱さん”呼びな近藤さん。近藤さんは他の隊士だとトシ総悟、山崎だし今回の斉藤も終と基本呼び捨てなのに対し柱は柱さんなんですよね。
 例外の伊東は先生呼びだったので、今回も相手を尊敬や敬意を込めて柱さんなのか、まだまだ距離を置いてるのか・・・・。多分近藤さんのことだから前者かなと。お妙さんと同じ感覚で柱さんなのかな~と(笑)。
 土方は相手の実力は認めるけど、どっか気に入らないって感じでございますわね。
 沖田はすっかり柱を認めちゃってますわね。というか今回の状況説明係でございますわね。

「いや全ては俺のような新参者に機会を与えてくれた局長の器のなせる業。
何より副長沖田殿貴殿らのような頼れる仲間がいるから俺は何も考えず白刃に身をさらす事ができるのだ」

 ・・・これなんとなくヅラの真選組評な気がするし、ヅラが欲しいものな気もします。っつーか、本当に安心して過激攘夷浪士を捕縛してたのかも・・・。
 というか、もう言葉づかいが普段の畏まった感じだしヅラはヅラだということを隠してませんよね。

「柱さん・・・これからも共に手をとりあっていこうではないか」
「我等はこの世に生まれ出づる日は違えども
死する日身命を賭する日は同じ尽忠報国の同志だ!!」
「柱さんアンタって人は・・・」
「コイツぁ俺達もウカウカしてられませんね土方さん」
「ケッ」

 はい、ここで面白いなと思うのは近藤と桂の握手は一体何度目だということ(笑)。もう手を取り合う感動的なシーンではなくなってるということ(笑)。
 もうヅラがヅラでしかない・・・尽忠報国の同志って言葉ヅラ以外使わないよ(笑)
 そして此処で気になるのは、真選組の解釈かなと。モブ隊士はすっかりヅラに騙されてる、カリスマにやられてると解釈してもいいかなと思ったりもしますが、上3人は阿腐郎がヅラだということに気づいてるのかなと。気づいた上に騙されてあげてるのかなと。
 近藤さんは全てを受け入れる超オトコマエのゴリラだし、敵だろうがなんだろうが真選組にとってプラスになる、必要とされる人材なら受け入れちゃうんだろうし。実際ヅラは真選組を改革し結束を固めたり過激攘夷浪士を取り締まったりと大活躍してますし。
 考えた局長が部下である三番隊隊長に「手をとりあっていこう」という言葉をかけるのはちょっとヘンですよね。
 土方は近藤さんがそうするのなら・・・と従う人なので内心気に入らなくても実力は認めてますし・・・。
 沖田の「ウカウカしてられませんね」という言葉はどういう意味なのか気になりますわね。
「ウカウカしてると近藤さんの信頼を取られちゃう。俺達も頑張らねば!」
「ウカウカしてると真選組を桂に乗っ取られちゃう。動乱編の悲劇再びになっちゃう」
 どちらでしょうかね。なんとなく土方の「ケッ」からして前者かなと思っておりますけども。
 まあ多分今回が中編だとすれば、真選組が阿腐郎の正体に気付いてるか気づいてないかはどっちでも解釈できるように描いてるんだろうなと思ったりもします。
 結構ヅラが金魂編やリーダー回などでよく使われる手法なので、今回の場合それが真選組で適用されたのかなと。長編だったらこれが伏線になるんでしょうけどね。

「・・・うむ今日も江戸は平和だ」
「じゃねェだろォォオオオオオ!!」
 いきなり銀さんヅラに蹴りかましてます(笑)
 まあそれだけずっとヅラのことを気にしてたんでしょうね(笑)

「お前もうとっくに潜入諦めたと思ったら何やってんのォォ!?」
「あああああヅラがヅラが」
「ハイヅラ」
「ヅラじゃないカツラだ!!」
「何で敵を内部から崩すために潜入した人が敵にとりこまれて大活躍してんですか!!」

 怒涛のツッコミのターンでございます。ここスゲーアニメで見たい!!

「銀時将たるはいかなる派閥に身を置いても将たりうるもの
俺の将の器が俺を放っておいてはくれなかったのだ
むしろ最近は真選組の方が向いてたんじゃないかと自分でも戸惑う位でな」

 何気にギャグっぽく書いてますけど、つまりヅラは真選組が放っておけなかったということですわよね。
 ヅラは真選組に対して世話焼き体質が爆発しちゃって、局中法度を改革して組織の結束をより強固なモノにしちゃったんですよね。
 自分でも戸惑うくらい真選組のことが好きになっちゃったということですわね。
 つまり蓮蓬編のヘルプエリザベスと同じなんでしょうね。

「俺はそんなマネせんぞ!!我が三番隊が手にかけたのは志士の名を騙り世を乱す悪虐の徒だけだ!!」

 何気にヅラはヅラなりの攘夷を着々と遂行してますわね。過激攘夷浪士だけを逮捕してるわけですし。
 ヅラにとって過激攘夷浪士制圧や攘夷志士のイメージUPも大事な攘夷活動でしょうし。

「そしてその権威をもってしてあの男斉藤終を隊から追いやり
この俺が正式に三番隊隊長の座に就くワケだ!!」
「目的と手段逆転してますけど真選組の壊滅は?」
「そんな些末な事よりまずは奴の始末が先だ」
「些末な事って言ったよ!!」
「あの男は危険だ放っておけば必ずや後顧の憂いとなる・・・手はずはこの一月で既に整えた」

 ヅラ・・・迷走してますわね(笑)。エヅラ子回と似た感じで真選組壊滅目的で潜入したけど真選組が気に入ったのと斉藤が気になってしまって迷走しちゃったってトコでしょうか。
 ヅラ的には斉藤は自分を粛清しようとしてる、殺される前に殺さなければ!!という強迫観念が凄く強いんでしょうね。
 まあ真選組壊滅の為に潜入した大物指名手配犯だし、その後ろめたさとかもあるだろうし、ヅラの気持ちも判りますけども・・・今回のヅラは物凄い悪いヅラですわね。

 斉藤はヅラの罠にかかり、牢屋に入れられちゃってます。牢屋を覗き込む万事屋でございますが、一番下が新八なのはともかく、普通は一番上は小さい神楽ちゃんだろ・・と思ったりもしますけども、そこは銀さんなんですね。そこまでして斉藤のことがヅラが気になるのか・・・・。
 とりあえず、神楽ちゃんと銀さんがちゃんと靴を脱いでることが優しさだなと・・・。

「オイアフロきいてるか。お前このまましゃべらねェと処刑されるぞ
お前が友達になろうとしてた男はそういう男だったんだよ
お前がしゃべれねェのをいい事にお前をハメたんだ
解るな・・・・」

 ここでの銀さんはヅラを貶すことで、斉藤にヅラを諦めてもらおうとしてる感じですわね。

「・・・・コイツそこまでヅラを・・・」
「・・・・お前の気持ちも解る。
だが事はもう友達を作るだの言ってる状況じゃねェんだ」

 斉藤の涙(涎)を見て、銀さんのそこまでヅラを・・というモノローグが入りますけども。銀さん何を思ったんでしょうか。
 まあそこまでヅラを好きだったのか、友達になりたいと思ってたのかあたりなんでしょうけども。
 その後に「お前の気持ち“も”解る」に繋がるわけですね。「は」ではなく「も」なんですね。つまり銀さんも涙を流すくらいヅラのこと好きだった、友達と思ってたということになりますわね。
 まあ斉藤は涙を流すわけじゃなくただZ~~~と寝てて涎を垂らしてただけなんですけども。斉藤は聞いてないということになりますわね。
 ただ銀さんを動かすには充分だったわけでございますけども。ただ銀さんは斉藤の為に動いてるというより、ヅラにそこまで思ってくれてる斉藤を斬らせたくない為に動いてるという気がしないこともないです。

「明日の処刑楽しみだな」
 これも新八のツッコミは斉藤の処刑に対してツッコミを入れてるのでしょうし、銀さん的にはヅラの処刑なのか阿腐郎の処刑なのか・・・・。まあ誰も処刑させない為に動くんでしょうけども。

「それに古株の仲間とはいえ貴殿等は本当に彼の事をしっているのか
彼の趣味は何だ?彼の好みの女子は?好物は?語り合った事がある者がいるのか」

 これヅラが斉藤をはめる為に利用した言葉だけど、何気に的を射てますわね。
 斉藤のことをちゃんと知っていたら、御白洲に出すまでもなく阿腐郎を粛清すればいいわけですし。

 そして斉藤のキャラ崩壊&コナンパロが始まります。銀さんのターンでございます。

「銀さんこんなんでホントに乗り切れるんですか」
「依頼を受けた以上このまま死なれても目覚めが悪いからな
幸い奴の口元は隠れてるし声をきいた奴もロクにいねェ」
「コナンがバレねェならこれもバレねェだろ」

 依頼は確か斉藤と桂が友達になることだったような・・・。まあ銀さんの場合は照れ隠しであって桂に斉藤を粛清させない為に動いてるって感じなんでしょうね。
 後、コナンですけどもコナンくんがバレないのは小説家のお父さん譲りの推理力、女優であるお母さん譲りの演技力であの推理ショーをフォローしてるんですぜ。っつーか元祖高校生探偵の白馬くんいるからバレるんじゃね?

 コナン特有の犯人顔・・・・・なんか判る!!というかコナンも声優さんで犯人判っちゃうパターンですよね。
 というか、白馬くん・・・ここでも噛ませキャラ炸裂させてますわね・・・。

 斉藤さん、万事屋の言葉に合わせて行動してくれてます。素直で良い人です。上半身中国で下半身は・・・・ペ○スケースでございます。どこから持ってきたというツッコミを入れたくなります。

 御白洲のコントのツッコミは土方さんが担当なんですね。
 近藤さん空気読んで腐れ副長言ってます。沖田は明らかに他意があり土方に向かって腐れ副長言ってますわね。ヅラは局長の命令に従って大真面目に腐れ副長というお言葉を使ってますわね。

「(略)入隊時に命を狙われた所を
この男は俺が自分の地位を脅かす存在になるであろう事を察知しあれ以降も俺をつけ狙っていたのだ」

 ヅラは日記のアフロ被りを合わせて、そう解釈しちゃったんですね。
 多分いきなりつっかかったのはアフロが気に入らないからだし、あながち間違ってはいないはいないけど・・・。

「その通りデース
何故なら私の役目は隊内の裏切り者を粛清する事ダカラ
隊内に潜り込んだネズミを逃すワケにはいかないデショ
ねェ桂サン」

 銀さん喋っちゃった。銀さんオレ白夜叉みたいなノリで調子こいちゃって言っちゃいました。
 真選組の御白洲という四面楚歌状態でヅラの正体ばらしちゃいました。
 銀さん、ヅラなら逃げ通せるだろという信頼感があってのこともあるだろうし、斉藤を粛清させたくないという思いから言っちゃったんだろうけども・・・・。

 近藤さん達カツラでボケだしたり、沖田の「桂」「柱」の感じの読み間違いで終わらせたり、この辺のボケは阿腐郎の正体判っててあえてボケですっとぼけてるような気がしないこともないです。
 なんとなくだけど真選組は斉藤のこれ以上仲間を粛清させたくないという思いをくみ取っての行動な気がします。
 
「ナメるのも大概にしてクダサーイ。それ位見分けがつきマース」
「終兄さんそれ両方カツラです」

 斉藤の描いた桂可愛いですね。斉藤の描いたオヅラはリアルですね。
 多分、斉藤は無口で強面だけど、内面はシャイで超素直な人なんでしょうね。超素直だから言われたことに素直に従うんでしょうね。
 だから万事屋のアドバイスにも素直に従うし、漢字書き取りもちゃんとしちゃう。
 ただ、カツラとオヅラは両方カツラという見分けがついてないということですよね。これって万事屋の言ってるこことに合ってないということですよね。
 斉藤は見分けがついてないということになりますわね。これって斉藤はとっくに阿腐郎の正体や目的に気付いてたということになるのでしょうかね。

「そっちはどうだ
職権乱用それによりロクに任務をこなさずウンコと寝るだけの日々を送っていたとの訴えだが」
「間違ってないよあながち間違ってないよ」

 訴えはあながち間違ってないんですね(笑)。ヅラが流した噂はあながち間違ってないんですね(笑)。ただ色々誇張しまくってはいるんでしょうけども。

 内偵日記公開です。マヨラー土方・・・毒薬沖田・・・。何があったアァァァ!!!
 多分斉藤は何も見なかったZ。で大体自己完結させて己の中に閉じ込めてることが多すぎるんでしょうね。
 真選組は局中法度を違反すると即切腹でございますし、斉藤は仲間を粛清したくないという思いが強い方でございますし。
 だから元々無口な上、余計口が開けなくなっちゃったというのもあるのかもしれません。

 そしてなんとなく今回の話を読んでて思ったのが文通編と蓮蓬編を彷彿させるなーと。
 どちらも自分の言葉で言わないと、相手に伝わらないという話だったなーと。
 斉藤は桂と友達になりたいという思いは本当だと思いますが、今のところ銀さんの力を借りてるんですよね。
 銀さんの力を借りるのは悪くないのですが、伝え方や方法が完全に銀さんなので、斉藤のキャラは立ってますが御白洲は完全に銀さんVS桂になってしまってるんですね。

 蓮蓬編の宇宙商人心得その3、人の心を開きたくばまず、おのれの心の内をさらせ
 プラカードでも人の作った紙芝居でもない自分自身の裸の言葉で

 多分斉藤はこれを実行しないと桂に伝わらないのかな・・・と。
 後今迄粛清した隊士は斉藤が怖くなって逃げ出したけど、桂は粛清しようと向かってきてるんですよね。
 それだけ桂は斉藤のことが気になってる、向き合ってはくれてるということになるわけですけども・・・・。ただ悪すぎますわね。

 うーん、テーマは敵同士である真選組と攘夷志士は友達になれるかだと思うんですけども。ギャグだとやっぱり無理でしたでもいいのですけども、なんか10周年も迎えてこれだと寂しいなーと思っちゃいますし。
 斉藤と銀さんが友達になって桂はポイされちゃいました☆だとなんか後味最悪ですよね・・・。

 桂メインの話は最後は桂に締めさせるパターンが多いので最後には格好良い桂のターンがあると思いたいのでございますけども・・・。

銀魂 第489訓:愛と憎しみのアフロ'14.04.14. [銀魂]

 週に一度のお楽しみになってる今週のジャンプでございます。・・・横山馬鹿が吼えてるだけのブログなハズなんですけどねー。

じゅく‐ち 【熟知】
[名](スル)細かなところまでよく知っていること。詳しく知っていること。「―の間柄」「その件ならすでに―している」

 万事屋の呼び鈴を鳴らすアフ斉藤。銀さんの鶴瓶師匠のような人影は・・・って。今の若いジャンプ読者は鶴瓶師匠といえばポロリか、M字禿か、あれ実はコンタクトとかくらいしか知りませんって・・。突然ガバチョとか絶対知りませんって。

「間違いない斉藤隊長だ
この逃げの小太郎に気どられる事なく尾行していたとは・・・!!」
 後の斉藤の行動を見るとヅラの勘違いと判るんですけども、この時点でヅラ追い込まれてますわね・・・っつーかなんでこんな状態なのに万事屋に遊びに来たのでしょうかね。ちょっとした息抜きのつもりだったのでしょうかね。
 そしてこのコマでの神楽ちゃんの下敷きになってる新八の扱いがなんか好きです。

「オイ何とかしてこいよ。このままじゃ俺達まで攘夷志士の仲間と勘違いされんだろーが」
「何を言う銀時、俺達はちぢれ毛でつながったアフロ兄弟ではないか」
「誰の頭がアフロだ」
 この会話も幼馴染のちょっとしたジョーク混じりの会話なんだけど、後の行動を思えば結構意味深ですよね。
 銀さんは巻き込まれるのは御免だといいつつ、全力でヅラを匿ってるのに対して、ヅラの場合は匿ってくれてる間にその場から黙って消えちゃってるんですよね。まあ万事屋に迷惑をかけたくないという思いのほうが強いのでしょうけども、なんか行動だけ見ると銀さんを利用して上手く逃げてる印象を受けます・・って実際そうなんだけども。

 斉藤、玄関から姿が消えたと思ったら裏から強行突破です。無駄に戦闘スキル高いから、色々勘違いされちゃってるんですね。本人はただウンコが我慢出来なかっただけなんですよね。

「裏から強行突破!?」
 ここ新八は驚いてますけども、新八は斉藤の行動に驚いてツッコミ入れてるだけなんですよね。別に動揺してたり慌ててるわけじゃなく新八は通常運転なんですよね。
 神楽ちゃんは結構冷静にヅラを隠しふすまを閉めて対処してるんですよね。

「ヅラ隠せ!!ヅラ隠せ!!」と銀さん2回言ってます。
「な な な なんだツミは・・・!?
人の家にアフロでヅカヅカと・・・。し・・・失礼じゃないかね!!」噛み倒してますね
「オッ・・・オイ君何をしてるんだ!!
まずアフロを脱ぎたまえ・・・
ウッ・・・ウチは怪しいアフロなんて栽培してないぞ!!やめたまえ!!」
 完全に動揺し慌ててますわよね。最後のほうなんて自分が犯人ですみたいな言い方ですものね。

 ヅラと斉藤がニアミスしそうになると、斉藤に洞爺湖突きつけてますわよ。
「警察だか何だかしらねェが坂田家には坂田家の法律ってもんがある
これ以上人ん家に汚ねェちぢれ毛落とすならパイ○ンじゃすまねェぜ大将」

 ここで何故坂田家?とか思ったりもしたけど、万事屋だと店になっちゃうので間口が広くなるからでしょうかね。人ん家に土足で踏み込むなということなんでしょうけども、絵の角度が丁度銀さんと斉藤、銀さんの後ろに新八神楽の足、壁の向こう側にヅラときっちり描かれてるんですよね。
 つまり、銀さんにとってヅラは坂田家のカテゴリに組み込まれてるということなんでしょうかね?何気にちぢれ毛でつながったアフロ兄弟に対する銀さんの答えがここに出てますわね・・・・。
 まあヅラは坂田家の法律を護ってお邪魔してるだけなのかもしれませんけども・・・・。
 考えたら身寄りのない銀さんにとって一番一緒に長い時期を過ごした人って桂くらいしかいないんですよね。・・・高杉はあんなことになってますし・・・。

 そんな銀さん達の混乱ぷり緊張感MAXぷりをよそに斉藤はトイレにダッシュでございます。っつーか斉藤もある意味緊張感MAXだったんでしょうね。

「極度の無口ってのは本当らしいな。探し回ってたのはヅラじゃなく便所だったのか」
「どんだけもれる寸前だったんだよ。散々暴れて無言でウンコ置き去ってくってどんな警察!?」
 銀さんちょっとここで安心してますわね。新八のツッコミが的確すぎて泣けてきますわ。阪口大助さんの声で脳内再生余裕でございますわ。
 そして斉藤はウンコと共に万事屋に依頼書を置いていきましたです。
「仕事の依頼にきてたのォォォ!?」
 ここで一番驚愕の表情してるの銀さんなのが個人的にツボです。銀さんやっぱりオレを巻き込むな面倒クセーな態度を取りつつも一番動揺してますわね。

「オ・・オイヅラこれって・・・。
・・・・・アレ
ヅラは・・・!?」
 多分ヅラが消えたのは銀さんが洞爺湖つきつけてるあたりでしょうね。
 そして考えたら今後一か月近く銀さんと会ってないんですよね。
 後、原作だと竜宮編とかこたつ回とか、結構最後のコマにいなかったりしてるんですよね。ヤバクなると逃げてるということなわけですけども、流石逃げの小太郎というべきなんでしょうかね。

「どうやら銀時達がうまくごまかしてくれたようだが・・・
あの男・・・俺の正体に迫りつつあるのは間違いないようだ」
 ヅラの勘違いですね。
「内偵調査隊真選組三番隊隊長斉藤終
無口で何を考えているか読めぬが
やはり・・・侮れぬ男・・・」
「先手をうたねばいずれ正体を暴かれ粛清される
殺られる前に殺らねば・・・」
 ここのヅラの発想が穏健派に転向したとはいえ、攘夷志士でありテロリストとして長年命を狙われ続け追われ続けてるヅラならではなのかなと思っちゃいますわね。
 考えたら10年以上攘夷活動続けてるわけですし、相当荒んでてもおかしくないんですよね・・・。実際初登場時は爆弾魔で荒んでましたし。

「万事屋さんへ
突然の手紙お許しください。私は都内に勤める公務員のZというものです。
今回長年誰にも話せず一人抱えてきた悩みを解決してもらいたく特命で手紙を書かせてもらいましたZ」

 はい、まず色々丸出しなお手紙なんですけども、ここで一つ疑問がございます。何故斉藤は万事屋に手紙を書こうと思ったのかということなんですZ。
 まず斉藤は真選組だし万事屋のことを知ってても不思議じゃないとはいえ、近藤土方沖田と比べてがっつり絡んでたわけじゃないので、いきなり悩み相談に乗って貰うというのが不思議ですわね。
 なんとなくですが、沖田あたりが斉藤に入れ知恵したのではないかなーと予想したりします。
 沖田は斉藤の考えてることが判るみたいですし、柱の正体も感づいてると思われますし、斉藤と桂の仲を取り持つなら万事屋だろと発想しても不思議じゃないなと。

 長い手紙に対してツッコミ入れまくりな新八お疲れッス。
 個人的に武州時代の土方の後ろの沖田がツボですわ。このうんちってアレっすね、Dr.スランプ的なうんちですわね。
 後締りが悪いというネタのためだけに斉藤の名前が(しゅう)から(しまる)に変わったのかなと思わないこともないです。
 「是非友達になりたい人帳」略して「Z帳」このななめ上過ぎる発想好きです。

 多分先週の感じからして、ある程度怪しい人を土方あたりが選別して三番隊に入れてるというのもあるだろうし、後ろ暗い人達だから斉藤から有意義な情報を得られないかと近づいてくるというのもあるでしょうし・・・。
 斉藤は自ら話しかけるということは難しそうなので相手側から近づいてくる人が友達になってくれる人の第一条件だったのかもですわね。

「たとえ隊規を犯した者でも、もう仲間は斬りたくない。
そんな事ならもう友達なんていらない
しゃべる事を諦め沈黙し孤独に生きていた私の前にだがしかしその男は突然現れたのですZ」

 つまり真選組の面々は既に仲間ということですわね。きっと近藤さん達は斉藤のそういうところも既に察知してるんでしょうし、そして無口で沈黙し孤独に生きてるということも受け入れて見守ってるんでしょうね。
 まあ近藤さんはクールで無口な人だなーくらいで解釈しちゃってそうですけども。

「その男は黙りつづける私に臆する事なく何度もずけずけと話かけてきましたZ
その男は臆病な私の心などかまいもせずに人の心に何度もずけずけと入り込んできましたZ
厚かましくも逞しきその男を見て私は確信しましたZ
私と会話できるのはこの男しかいない私の友達になってくれるのは
柱阿腐郎しかいないZ」

 ここでの柱の説明を見ると、きっと幼少銀さんとヅラが仲良くなったきっかけってこんな感じだったんだろうなと妄想できますわね。

「んー面倒臭ェ事になっちまったな
だがもう友達は斬りたくねェっつってんだ
ヅラを斬らせるワケにもアフ狼を斬らせるワケにもいくめェ」

金もたんまりうけとっちまったし・・・
 という手描きの字もいいですわね。絵は面倒くさそうにお金をしっかり数えてて、金貰っちゃったから行動に移すしかないべみたいな感じでございますけども。
 友達は斬りたくねェという言葉がヅラを斬らせるワケにもに繋がるのは判るんですけども、何故ここでアフ狼を斬らせるワケにもいくめェが出てくるのかなーと。
 つまりここで判るのは銀さん自体は今回の桂の真選組潜入はあまりお好きじゃないということなんでしょうね。
 桂には危険で過激な攘夷活動はして欲しくないというのが銀さんの中ではあるのかなーと思っちゃいますわね。

「となりゃ本当にあの二人友達になってもらうのが早いのかもしれねェ
確かに連中は敵同士だがもしヅラの方に情が湧けば
面倒を起こす事を諦め手を引くかもしれねェ」

 つまり銀さんにとって斉藤と桂の友情は首を突っ込むきっかけに過ぎないわけで、本命はこれなんでしょうね。桂が真選組潜入を諦めてくれることなんでしょうね。
 まあ実際過去の西郷、ホウイチ、松平父娘、将ちゃんとそれぞれ興味を持って首を突っ込んだ結果相手を助けてるんですよね。
 だから今回も銀さんが大体熟知した結果の作戦だからあながち間違いじゃないんですよね。

「それにヅラの修正は大体熟知してる何とかなるだろう」
 大体熟知してるって日本語おかしくね?

「ーZさん
(略)
それにヅラ他人というのは人の話を実はそんなにきいていません
(略)」
 わざわざヅラと書いて消してるのが銀さんですわね。っつーかヅラ人の話聞いてないんだ。

*困ったら笑顔。
*トラブルはどんな言葉にも勝る話題。
*仕事に連れ出汁その質問に答えてみる。

 この辺のツールが今回の話のキーになりそうですわね。

「・・・何としても早急にこの男を除き三番隊の実験を握らなければ
少々汚い手だが毒を盛らせてもらった。
大義のためだ手段は選んでいられぬ
まさか屯所内で命を狙われるとは思ってもいまい
(略)
安心して死んでゆけアフ狼ォォ!!」

 珍しく黒いヅラが出てきましたわね。獄門島以来でしょうかね。
 でも斉藤の笑顔にびびってたりして悪いことをしたとか後ろめたさがあって、基本悪いことは出来ない人なのかな・・とか夢見たりもしますです。
 ・・・っつーか毒入り茶を用意したヅラにも後ろめたさが勝ってたせいもあるけど、普通に湯呑に頭突きかましてる男って恐いとです。
 個人的に斉藤のてへっの破壊力は抜群でございましたです、ハイ。

 そして一部始終叢から見守る万事屋。単純に真選組のセキュリティが心配です。

 仕事に連れ出して会話を展開しようとしますが、斉藤拷問官も兼任しておられまして、そこにいたのはエリザベスでした。
「つーかなんでアイツも真選組の制服着てんの
ひょっとしてアレでアイツも潜入しうおとしてたの?バレねェと思ったの?」
 ・・・多分その通りなんでしょうね。流石銀時、大体熟知してるだけのことはありますわね。
 多分拷問してたけど、斉藤はあまり手荒な真似はしたくないから、エリーを飼ってたのでしょうね。

 大義の為に仲間を切り捨てるヅラ。モノローグでちゃんとフォローになってないフォローと直後にエリーに返り討ちにあってるあたりで帳消しになってるような。
 いわゆる悪いことを企んでて実行しててもかならず失敗して、最後にお仕置きくらって帳消しになり、むしろチビッコ達のハートを鷲掴みになるというロケット団方式ですわね。

 Zザベスって斉藤が名づけたのでしょうかね。エサやり当番週3が斉藤、週4で土日含まれるのが柱って結構斉藤有利なシフトですわね。単純に隊長と副長の差なんでしょうかね。
 斉藤とエリーが無口な物同士通じ合ってます。まあエリーはあくまでペットという扱いなんでしょうね。ここでエリーと斉藤が友達になっちゃったら今回のシリーズ終わっちゃいますからね。

「・・・・・
まァでもこれで良かったのかもしれねェよ
真選組と攘夷志士が友達になろうなんざ土台無理な話だったんだ
これでヅラも懲りて真選組から手を引くだろうし
アフ狼もアフ狼であきらめがついただろ
これでよかったんだよ
これで・・・・」

銀さん的には最悪の自体=桂の真選組潜入は阻止出来たから良かったけど、やっぱり斉藤と桂が友達になって欲しかった、依頼をちゃんと果たしたかったというのはあったのかもですわね。
 多分斉藤の思いは本物だったと思われますし。

「なんだ騒がしいな」
「あ、真選組だ
何か事件ですかね」
「どっかのバカ攘夷志士が隊に潜伏でもしてんじゃねェか」
「あれから一月ですよ流石にもういないでしょ」

 万事屋の3人がお買い物した帰りに真選組を目撃したって感じでしょうかね。銀さんが紙袋抱えてるのもですが、個人的に新八の買い物袋からネギが突き出てるのがツボでした。
 そしてこの会話からあの潜伏から一か月経ってること、そしてヅラと銀さんはそれだけ会ってないということ。何気にバカ攘夷志士という単語から銀さんはあれから会ってないヅラのことが心配だということが思い浮かばれますわね。

 そしてアフロ隊を率いてるのが柱さんことヅラでございます。・・・潜伏どころか組織拡大しておられます。
 考えたら獄門島を数日、連蓬を一瞬で手なずけてしまった攘夷志士のカリスマなんですよね。真選組くらい朝飯前なのかもしれません・・・。
 一応アプリのサキドリによりますと柱さんは真選組のエースとして三番隊隊長として活躍してるみたいですわね。
 真選組は芝居の可能性もありますけども、近藤さんのキャラからして芝居というのは考えにくい気がしますです。沖田は芝居の可能性もありますけどね、なんとなくすべてお見通しだけどあえてのっかってみましたという将ちゃんパターンな気がしますです。
 しかしサブタイが正義と裏切りのアフロでございますから、なんかサブタイが色々恐いことを妄想させますわね。・・・本当に一週間が長くて長くて仕方ないですわ。

銀魂 第488訓:生と死のアフロ'14.04.07. [銀魂]

 凄く久しぶりにここに来ましたです・・・。最後にブログをブログとして更新したのって2月8日の坂本回ですわね・・・。いいのか、横山馬鹿サイトなのに・・・横山さんに対して吼えてない・・・・。

 しかも今回更新しに来たのも銀魂でヅラメイン回だからという・・・・。おまけに斉藤も出てるからという・・・。
 おばさん斉藤一好きなんですよねー。るろ剣の悪即斬が好きなんですわ。でも個人的に新選組として好きなのは芹沢鴨だったりします。

 さて本編でございますけども、 先週何気にヅラの潜入捜査でシリアスなりギャグなり話一本作れそうとつぶやいてましたけども、やはり繋げてきましたわね。
 真選組新隊士採用試験の会場である道場で30人抜きしてる新人=ヅラがいますです。いうても伝説の攘夷志士だしキセキの世代だし、狂乱の貴公子ですから・・・強いのは当然なんですけども、相手の竹刀を破壊してたり、片手でヒュンと竹刀払ってたり、二人同時に相手してたりと見事に強キャラアピールしてますわね。

「アフロじゃないカツラだ!!」
(略)
「よせトシ、要するにアレだ、阿腐郎という名前だがあれはアフロじゃなくカツラって事だろ
 色々複雑な事情があるんだろう詮索してやるな」
 この流れでございますけども、土方さんは柱阿腐郎が桂小太郎じゃないかと疑ってるんですわね。まあ当然ですわね。怪しすぎますものね。
 だから面接で詳しく素性を詮索したがってるのでしょうね。
 そして近藤さんは柱阿腐郎はアフロヘアだけどカツラ=鬘だから、パゲだから詮索してやるなということなんでしょうね。近藤さん疑うこと知りませんものね。
 まあ考え方を変えれば近藤さんはアフロじゃないカツラだというフレーズから既に察してるけど、詮索するつもりはまったくなくてヅラですら懐に入れちゃうつもりなのかも・・・。ま、完全にこれは考えすぎですわね。
 そして沖田は単純に強いヤツが出てきて、オラワクワクすっぞ!ってところなんでしょうかね。

「ありゃりゃこいつは珍しい
 どうやら俺なんかよりよっぽど恐い人が火ィついちまったみてェだ
 喜びな新人さん、その人に勝ったら面接抜きで隊に入れてくれるってよ  
 真選組三番隊隊長斉藤終
 アフロの狼「アフ狼」と恐れられる終兄さんを」

 斉藤の登場です。登場と沖田の煽りはカッケーっすね。見た目は暗部の忍ぽいってばよ。どことなく銀さんにも奈落の朧にも雰囲気が似てる感じがするってばよ。
 後ろの刀は長さからして小太刀ですわね。まああまり関係ないかもですが・・・。そして斉藤は二刀流の使い手なんですね。銀魂で二刀流は何気に初めてな気もしないこともないです。一応のぶたすが長刀と小太刀の使い手だけど長い刀で斬り倒すイメージが強いとです、ハイ。
 しかしアフロの狼でアフ狼は笑いましたです、イイデスワーこのネーミングセンス。
 アフ狼はまあ間違いなく壬生狼からきてるのでしょうね。

 扉絵カッケーっすね。白と黒との対比ですわね、・・対比の扉絵といえば将ちゃんとヅラ回も対比だった気がします。
 そして何気に思ったけどサブタイの生と死のアフロ、ヅラが生担当なんですね。
 死担当が斉藤となるわけですが、斉藤“終”という名前といい、語尾が“Z”といい、死というより最後、終わりというのが印象に残る感じのキャラ立てでございますわね。

 「え?先週の話ってマジだったの?
 (略)
 つもりだったのが、こっぴどくやられて、門前払いってワケか
 ヅラお前はまず敵の内部より自分が脳内から瓦解していってる事に気づいた方がいいんじゃねェのか」
 銀さん、相変わらず憎まれ口叩いてますわね。でも絶対銀さん門前払い喰らったことに対して安堵してますわね。
 後半の敵の内部~自分が脳内から瓦解していってる事に気付いた方がいいんじゃねェのかあたりは完全にヅラは馬鹿なんだから無茶するなと言ってますわよね。そう解釈できますわよね。

 「そもそも潜入なんて姑息なマネやってる時点でお前は既に負けてたネ、ヅラ」
 神楽ちゃん厳しいですわね。でも正直内部から粛清は過激だしヅラっぽくない気がしますので、はっきり否定してくれるだけ有難いですわ。
 うん・・・考えたらエヅラ子回だと松平のとっつぁん家に潜入したときはスキャンダルを入手しようとしてたわけだし、ちょっと不思議なんですよね。
 それにしても、ヅラってば当たり前のように万事屋に遊びに来て世間話のごとく潜入捜査のことお話してますわね。お茶とお煎餅までちゃんと出されてますし・・・まあお煎餅に関しては神楽ちゃんが酢昆布かお煎餅かいつもつまんでますし。神楽ちゃんのおやつの可能性も否定しませんけども。
 本当に銀さんは勿論新八神楽も普通に聞いてますわね。
 ・・・・本当に毎回こんな攘夷活動したんだよ、あんな攘夷活動したんだよ、一緒にLet’s攘夷!って感じで展開してたのかもですが、過去に桂が厄介ごとを持ち込んでくるときの舞台はゴニンジャー編だったり蓮蓬編だったりするわけですが大抵のスタート地点はファミレスだったんですけど、今回は万事屋なのが少し気になったりします。・・・多分最後の呼び鈴に繋げる為なんでしょうけども。

「フン俺が幕府の犬に後れをとるとでも
1時間に渡り打ち合いはしたが、近藤が止めに入らなければ引き分けでは終わらなかったハズ・・・
先の30人抜きによる体力の消耗
アウェイの疎外感
アフロヅラをかぶった事によるチクチク感
将来への漠然とした不安感
口内炎ふきでものetc・・・
等の邪魔がなければ間違いなく俺が勝っていた」
「どんだけ言い訳してんのギリギリいっぱいいっぱいの引き分けじゃねェか」

 まあ桂の言い訳からして敗北感はあるけど、言い訳を考慮しても二刀流の使い手と互角に張り合ってることは充分凄いと思いますし、沖田も認めてることを考えると桂も充分強いということですわね。
 後地味に将来への漠然とした不安感っていうのが妙にリアルですわね。・・・これって攘夷に関する江戸の未来に対する不安なのか、アラサーで職業テロリストという己の置かれてる立場への不安感なのかで色々意味合いが変わってきますわね。・・・まあ漠然とした不安は後者だと思いますけども。

「たいしたもんだ、あの終兄さんと互角に闘り合うたァ
価値こそしなかったが実力は最強クラスだ合格だよ
終兄さんもアフロがかぶってる件は水に流すってよう」
新八「そんなしょうもねェ理由で絡んでたの!?」

 ここで沖田がヅラに近づいてきてますわね。先週の証明写真回を考えるとヅラが身分詐称して真選組に潜入しようと企んでることは知ってるんですよね。だから阿腐郎の正体がヅラだということを気づいてるかもしれないですわね。
 後、沖田は自分と同じくらい強くてアニキ的な人には懐く傾向があるので、単純に土方や近藤に勝った銀さんのときのように斉藤と互角に闘った阿腐郎に興味を持ったのかもしれませんね。
 後阿腐郎を三番隊副官に任命というのも気になりますわね。ヅラに真選組隊長服着せたかったというのもあるのかもですが、別に三番隊に斉藤一人しかいないけど、別にわざわざ副官にしなくてもいいのでは?とか思わないこともないです。

 次のページの斉藤と阿腐郎とのやりとり・・・ナンカイイデスネ。一日中日記書いてる斉藤も斉藤ですが、一日中敬礼ポーズとって突っ立ってたり付きまとってるヅラもなかなかの根性の持ち主ですわね。

「悪く思わないでくれ終兄さんは頭は派手だが滅法シャイな人でな
俺達とは真選組結成前からの古いつき合いなんだがほとんど口をきいてる所を見た奴はいねェ
俺も親しい方だが最後に声をきいたのは2年前
(略)」
Zという返事だけだったそうだ

 はい、ここで気になることがいくつかございます。
 まず沖田と阿腐郎が一緒に食事してることです。背景が屯所の食堂ではなくどこぞの定食屋なのも気になります。
 しかも会話が斉藤はシャイニングボーイなだけなんだからね☆という・・・。
 二人ともどんだけ仲良くしてるんだよ!ということですな。
 沖田達、真選組結成前からの古いつき合いというのも何気に試衛館メンバーだった新選組!からの流れということでしょうかね。
 そして最後に声を聞いたのが2年前で沖田が隊長服着てたということは、少なくとも2年前には真選組は結成されていたということになりますわね。
 そして声を聞いたのが2年前ということは、沖田はアフロ被りを水に流すという斉藤の言葉は直接聞いたわけじゃなく、なんとなくそういう雰囲気だったのを察知したということなんですね。

「まずは真選組内三番隊での地位を築く事から始めようとアフ狼隊長とコンタクトをとり始めたのだが(略)」
 ヅラ・・・斉藤のことアフ狼隊長と呼んじゃってますね。他の幹部だと近藤とか沖田とか呼び捨てだったりするのに・・・。
 モノローグなんだし、新八達に話しかけてるだけなんだし、別に斉藤と呼び捨てにすればいいのにアフ狼隊長なんですよね。
 ヅラ的に気づいてないのかもしれないけど、いつもの世話焼き体質が発動しちゃって斉藤のことが気になりだしてるのかもですわね。
 一応新八がちゃんと斉藤隊長と言ってるから、ヅラ的にアフ狼隊長は蔑称のつもりで言ってるのかもですけども。
 後、隣で寝てる阿腐郎。目を開きっぱなしで寝てるということはマジで寝てるということですわね。まあ「Z~」としか喋らないから自分も同じように「Z~」と話しかけよう、同じ目線に立ってみようということなのかもですけども。

 日記の中身、ZなんだZ!Zといえば水木一郎なんだZ!
 内容的に完全に沖田が言ってたことと一致してるんですね。日記の内容がアフ狼隊長の本心だとすれば、アフロキャラ被りが気になるけど、三番隊は人手不足なので入隊は歓迎するというシャイニングボーイ炸裂中ということですわね。

 そしてのまさかのアフロ先生的な赤ペン先生・・・進研ゼミっすか。ベネッセっすか、とらじろうはたまさんですか。
 サマルトリア城のデータ。っつーかふっかつのじゅもんですね。空知よっぽどドラクエⅡのふっかつのじゅもんに対して苦い思い出があるのでしょうかね。・・・まあおばさんもDQⅡのふっかつのじゅもんに関しては相当辛い思いをしておりますけども・・・。

「確認をとってみた
(略)
隊内の裏切り者を隊にに引き入れこれを審判し人知れず処断する
それが屍でできた部隊沈黙の部隊真選組三番隊なのだ」

 このときの銀さんの顔が無関心そうな簡略された顔から「えっ・・・」って感じで、オイオイまーた厄介ごとに首突っ込んじゃってるよーって感じの顔に切り替わってるのが興味深かったですわ。
 そして斉藤の三番隊の説明でございますが、一応斉藤一は新選組内での粛清担当だったみたいなので真選組三番隊が粛清担当というのは史実引用なんでしょうね。
 新八おもいっきりツッコミ入れてますし、慌ててますけどもヅラはまだ疑ってる段階だと堂々としてます。
 ここでふと疑問に思ったのですけども、日記が本音だとしたら阿腐郎を三番隊に入れたのは疑ってるからじゃなく、アフロ被りが気に入らないから粛清しようと思ったけど人手不足だから入隊を許可したということですよね。
 ・・・つまり入隊の段階では阿腐郎を粛清するつもりはないということになるわけです。

 そして三番隊は人手が必要と言ってましたが、毎日日記をつけてウンコして寝てるだけなのに・・・人手が欲しいって・・・粛清部隊が人手不足という現状が気になります。
 こういう部隊は暇なほうがいいのでは・・・・。案外ヅラ以外にも潜入してる敵がいるのかもですわね。

「ヅラお前が粛清されようがアフロになろうが自由だが厄介事持ち込むのは止めてくんない」
「何を言う銀時お前も連中が邪魔だったんだろう
確かに危険だがこの状況を利用すれば
三番隊を使って真選組幹部を一挙に粛清できるではないか」

 はい、銀さんはマタカヨーテメェいい加減にしろよって感じでございますわね。本当に嫌ならもっと怒鳴ってる感じだし、本気で巻き込まれたくなかったら黙ってヅラを追い出してるでしょうし、眉をひそめて殺すよホントって言ってるだけなあたり、ヅラが危険なことに首を突っ込んでることが心配なんでしょうね。
 殺すよホントというのは軽口なんだけど、危険なことに巻き込むんじゃねーよということよりも、危険なことに首突っ込むんじゃねーよということにかかってるのかなーと。
 
 「何をいう・・」のヅラのお言葉でございますけども、なんかこれにも少し違和感がございますわね。まあ確かに銀さんは真選組のことが好きではないと思いますし、バラガキ編で白夜叉と名乗ったあたりから、監察つけられたり、事あるごとに付きまとわれたり、何かあれば逮捕しようと躍起になってますし、ぶっちゃけ邪魔だと思ってると思います。
 でもきっと排除したいとか粛清したいとかまでは絶対思ってないと思います。万事屋と真選組の関係はトムとジェリーとかアンパンマンとばいきんまんみたいな関係でしょうしね。

 そしてヅラも真選組に対して、鬱陶しいとか思ってるだろうけど別に粛清とかまで考えてるのが少し違和感を感じてしまうんですよね。
 だって決起のときは真選組のトイレットペーパーをひっくり返してトイレットペーパー無限地獄に陥れるようなヅラが粛清とか過激な発想になってるのがかなり違和感ございますし、そんな血なまぐさいことをわざわざ万事屋で銀さんの前で喋ってるというのが不思議なんですよね・・・・。
 だって今回の潜入のこと別に万事屋で銀さんに話す必要性ないと思いますもの。世間話感覚とはいえ、わざわざ潜入の真っ最中に報告に来る必要があるのかな~ってちょっと思っちゃいましたですわ。
 まあヅラのことだし、何かしら企んでそうな気がしないこともないですけども・・・・。

 そして玄関で斉藤がピンポン連打で次号に続きます。ピンポン連打してる斉藤の図はなんか可笑しいですわね。
 多分斉藤はコミュ障とか物凄いシャイニングボーイなんでしょうね。多分斉藤は阿腐郎と友達になりたいだけなのかも・・・・。下手したら今迄の粛清された隊士達ともお友達になりたかったのかもですが、結局裏切られちゃったとかそんなんかもしれませんね。

 今回の話、最初っから銀さん達が絡んできてますし、新キャラ登場してますし、話の先が見えてこないので中編~長編な気がしますです。

銀魂 第479訓:本当の商'14.02.03. [銀魂]

 超お久し振りで今更ながら今週のジャンプでございます。一度書いたのが消えてしまったのとオネムなので超簡単な感想になってしまいますです。

 *もっさんに触れて幼い陸奥に変化が見られ、陸奥の最初の商い=奴隷解放を行います。
 *小銭を取りこぼした=千鳥の残党の報復のことでしょうね。
 *一円にいたるまでの大砲を構えてる銀さんの悪そうな顔がいいですわね。ちょっと楽しんでますわね。
 *千鳥の集団を見つけたときの銀さんの真顔がカッケーですわね。
 *千鳥の集団に取り囲まれた陸奥からの過去回想ターン
 *団長の顔出しがないのは憎めないギャグキャラか顔出しするまでもないキャラのどちらかかな前者だといいなと思ってたけどどうやら後者だったみたいですな。
 *団長の雑魚キャラ臭が半端ないですわね。
 *商品価値の判らない客に対して取引するつもりはないと毅然とした態度を取るもっさんカッケーですわね。
 *あくまで戦わないもっさんももっさんらしくて個人的に安心したところでもあります。
 *人は変わらないというのは、今回は哀しい事に使われてますけども、結構銀魂の根底に流れるテーマでもある気がします。
 *奴隷船のおばあちゃんスゲー。ある意味最強でございますわね。
 *同じ手段に2回も引っ掛かる団長の雑魚臭半端ないですわね・・・逆に可哀想すぎて愛着が沸いてきます。
 *アホの艦長というのは団長と坂本2人にかかってるのでしょうね。ただ団長のアホは愚かという意味で坂本のアホは一種の愛情表現のアホということでしょうね。
 *そしてこの取りこぼした小銭=千鳥もしっかり貰って帰るということですわね。
 *そして陸奥・・・まさかの夜兎という超展開でございます。
 *まあ絶滅危惧種の夜兎やけに出てくるのはまあいいとして、今回気になるポイントとしては陸奥は坂本と出会うことによって夜兎の本能を抑えることが出来たということなんでしょうかね。
 *ただその坂本がピンチに陥ることで、救出する為とはいえ夜兎の本能が目覚めてしまったということになるのでしょうか。
 *それがイイコトなのかどうかは、これから書かれるのでしょうか・・。まあ今回の話は大方ケリがついてるので次週で終わるのでしょうけども。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。